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匿名
２話目
デパートの家具売り場の従業員である平は美しい家具を売るという仕事を日々こなしていた。
ある日、売り場に小さなどんぐりが散乱していると思いそちらに目を向けると小さな男の子がいた。
その後男の子は走って逃げてしまう。
平は妻の勤務時間の関係上、家事を多く担っている。
忙しく働く妻は美しいしそんな彼女のために自宅を美しく保つことにもやりがいを感じていた。
次の日、あの男の子がまた売り場にやってきたことにより遊び相手にされてしまう。
バレバレの嘘を適当にいなし両親の事を尋ねると怒ってどんぐりを投げつけ逃走。
捕まえて怒るが何故か男の子は笑顔で去っていく。
帰宅後上着のポケットにどんぐりが詰め込まれている事に気づいた彼は……。
心が温かくなると同時に子供の理不尽に向き合うことが親にとって必要だと思った。
