【感想・ネタバレ】浅草ちょこれいと堂 ~雅な茶人とショコラティエール~のレビュー

あらすじ

ショコラティエールの河野麗子は、銀座の人気チョコレート専門店『ララ・オランジェット』を辞めた。
転職活動を続けるが彼女のもとに届くのは不採用通知ばかりだった。
そんな折、息抜きで訪れた喫茶店で前のお店で常連だったギルバートと出会う。
彼の雇い主である胡桃沢理人が麗子の作るチョコレートのファンで、会いたがっていると聞き、一度だけならと会うことに。
待ち合わせの場所に訪れるとそこには、和服の似合う青年がいた。
そして、彼から「僕の店で、働かない?」と予想外の提案が持ちかけられる――。

頑張り屋のショコラティエールとイケメン茶道家が経営する
浅草駅からほど近いチョコレート専門店『浅草ちょこれいと堂』。
甘くとろけるような幸せの味をお届けします。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

序盤で麗子がジュリアンに言われたこととか、麗子の今までの人付き合いのこととかが、地味に身につまされました。
これは自分のことかと。
自分はもう今更この性格を変える気概はないのですが、麗子は新しいお店でのこと、茶人の理人やギルバートたちとの付き合いの中で変えようと思えたところが何とも羨ましかったです。
彼女の変化に立ち会えたことは、自分も少し勇気をもらえた気がしました。
チョコレートの話ばかりかと思いきや、茶道の話も盛り込んであって、どちらのジャンルも楽しめる内容でした。
チョコレートが美味しそうですね。
美味しいチョコレートを紹介するブロガーのブログも再現して掲載してあったのが、演出としてもよかったです(このブロガーが誰かは大体お察し)
お仕事小説でもあるので、客足が遠のく・盗作疑惑など困難やトラブルの展開も。
特に盗作の話はハラハラしましたが、麗子がいい人だったのと、理人が案外やることやってたので乗り越えられたようで(寧ろ想像以上の展開ではあった)何より。
浅草が舞台なので、しれっと別作品の彼も登場し、あの二人もうまくいってるんだなとニヤニヤできたのも嬉しい。
色々な意味で美味しい作品でしたが、一番の美味しいキャラはギルバートではなかろうかと、半ば本気で考えてしまったり。
イケオジで、隠し事は少し下手のところとか(ブログの件は笑った)たまらなく好きでした。

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2019年06月27日

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