【感想・ネタバレ】人体 神秘の巨大ネットワーク 臓器たちは語り合うのレビュー

あらすじ

生命科学の現場を世界各地で徹底取材。
医学と人体の常識を覆す1冊!

すべての細胞がメッセージを出し合うことで、
私たちの生命は維持されている――
この人体観は、最先端の中の最先端です。
――山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所所長)

いま、生命科学の進歩により、「脳を頂点とするピラミッド」という人体観が覆されようとしている。臓器同士のメッセージのやりとりが、私たちの体を支えるカギとなっていることがわかってきたのだ。人体はどのように成り立っているのか? そもそも、病気とは何か? 健康長寿を実現するためには何が必要なのか?
最先端の医療現場への取材から得られた知見を基に、新たな人体の姿を描く!

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Posted by ブクログ

以前見たこのNHK特集が面白くて、見つけた本を手に取りました。TV科学ルポの再現と思いきや、何か感動してしまいました。人体に巨大なネットワークが張り巡らされているんですね。インターネットに似たネットワーク、でも、デジタルではない一回一回異なる反応をするネットワーク。小さな人体だけど、そのスケールの大きさと奥深さと、「生命」の凄さを感じました。また筆者の真摯で分かりやすい説明、素晴らしかったです。感動の一冊でした。

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2023年10月19日

Posted by ブクログ

テレビで見たやつ
臓器が化学物質を出して相互に影響し合うというのはやはり面白い
人間は脳だけで生きているのではなく全体として一個のシステムであるというのが蒙を啓かれた気分

0
2023年08月11日

Posted by ブクログ

人体が巨大なネットワークを構築している
おかげで生命活動を維持できていること、
その反面、結節点(ハブ)や冗長性を担保できない替えのきかない仕組みが壊れてしまうと病気になってしまうことを学ぶことができました

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脳が全身を支配する考え方から
臓器同士、細胞同士が語り合う
え方にシフト

□心臓 
腎臓、血管にはたらきかける
□腎臓
血液の管理者
血液中の成分を正常値に収める
骨にエポを出すことで酸素の運び屋である      赤血球量を調節、他臓器(肝臓、肺)と呼応しながらレニンを出すことで血圧を調節
□脂肪、筋肉
脂肪 脳に働きかけ、食欲を抑えるレプチンと呼ばれるメッセージ物質をだす
お腹がすいた場合、胃がグレリンと呼ばれるメッセージ物質をだす
メタボリック・シンドロームの原因は「炎症性サイトカイン」、肥満になると脂肪細胞がこの危険信号を過剰に撒き散らしす
全身の免疫が過剰に活性化している状態を慢性炎症と呼ぶ
同炎症により、動脈硬化、糖尿病、高血圧を引き起こす可能性があると示唆されている
□骨
若さや老化のスピードに大きな影響を与える
オステオカルシン・・若さを保って!
骨への刺激が強いほど活性化する傾向にある
オステオポンチン・・免疫力をUPせよ!
          老化を加速する
□腸
腸内細菌と免疫細胞のすみか
免疫の臓器、免疫の訓練場
現代人を悩ませる病気のほとんどに、
免疫細胞たちが過剰に働くことが
悪影響を与えている

T細胞は免疫システムの中枢を担う存在
攻撃 ヘルパーT細胞、キラーT細胞
守備 制御性T細胞 なだめ役

腸内細菌が免疫細胞に向けて
「攻撃ばかりじゃなく、落ち着いてね!」というメッセージ物質をだす

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2024年11月10日

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