あらすじ
絶体絶命のピンチから救ってくれたのは
大物オーラだだ漏れの粋なおじさま。
お礼を申し出ると、貫禄ある重い声で──
「たった今から、おまえは俺の女だ」
そんな!? 彼はやくざ!? 元組長だったなんて!
はじめての夜、じっくり丹念な愛撫を施されて。
──でも最後までは抱いてくれない。
年の差22歳。やくざと一般人。これは禁断の恋?
彼から離れるも、激情のままに追ってきて!?
粋で、包容力たっぷりで、危険なオジサマと純情愛
★電子書籍特典は番外編ショートストーリー! ヤキモチをやかれて!?★
感情タグBEST3
ハマりました
御隠居任侠さんの手助けを受けながら、ひたむきな女の子が自分の夢に一歩一歩進んでいくのに惹かれました。
ストーリーもしっかりしています。
いったいいつになったら二人が最後まで進むのか、もどかしくもありましたが、、、
御隠居というけど、そんなにおじさんじゃないし、そこに若干の違和感を拭えなかったくらい。
最初に助けてくれた印章店のおじさんの背景も素敵です。
八束君がいい味出してる
主人公の父親が、娘を思い通りにしたいがためにやり過ぎ。人を使って恐喝も詐欺も手段を選ばなすぎ。
それでも、ヒロインの行動力と固い決意、ヤクザまで味方に付けて、おじ様を虜にさせる魅力が良かった。
ご隠居、隠居してないじゃん(笑)って感じと、通じ合った後の理性崩壊具合がウケる。
そして八束君のイラストがイケメンで、ちょっと残念だった(イメージと違った)。
その後、物語も読んでみたいなっと思いました。
パティシエなヒロイン
緋桜はお嬢様育ちだけど束縛された生活を嫌って高校卒業後に単身フランスに渡った独立心旺盛なヒロイン。
住み込みで働いていた菓子店を父親の策略で辞めて帰国することになりますが、パティシエの夢を1年限定で叶えるためとある温泉街に行き着きます。
TL小説にはヒーローがヤクザの親分でヒロインが純粋な一般人という設定がありがちですが、このお話は一味違うような気がします。
ヒーローは47歳にして隠居と呼ばれるけれど、実質は組の頂点に立つワイルドなイケオジ。
このヒーローが一筋縄ではいかない魅力がありました。
ヒロインの父親は都市銀行のトップ2ですが、7年も前に出奔した娘を自分の部下と結婚させるため、汚い手を使いまくります。
正直、銀行マンがこんな力を持っているのか疑問には感じましたが、悪役としては大活躍でした。
ヒロインにはとても好感が持てたし、年相応の落ち着きと胆力を備えたヒーローも素敵でした。
リアルでは任侠の世界は近づきたくないし20歳以上の年の差には憧れませんが、フィクションなので楽しめました。