あらすじ
カナダというと大自然のイメージが強いが、実は先住民の時代からヨーロッパ人との出会いを経て、今日に至るまで重厚な歴史をもつ。一方で、大国でありながら世界に名の知れた英雄をほとんど輩出することもなく、それでいて国際的には非常に評判が良い。なぜそんな不思議で魅力的な国が生まれたのか、どのように育ってきたのかを、カナダに魅了されたカナダマニアの著者が、豊富なビジュアルとわかりやすいテキストで紹介する。
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Posted by ブクログ
G7の一角でありファイブアイズの一員、だれもが西側先進国の一つであると認めるカナダであるが、その文化や歴史は意外なほど知らない。メープルシロップが有名な寒くて自然の多い国といったイメージ。カナダ建国は1867年とアメリカより100年近く遅い。移民により成り立っているが、他の国と比べ先住民ともうまく共存している。国民の4人に1人が移民という多文化共生国家。
ロブスター(赤毛のアン、プリンスエドワード島、当時はフランス移民の貧しい食べ物、貧者のパン・ジャガイモ、スコットランド系移民(マク))先住民(ビーバーの毛皮は高級山高帽の原料、サトウカエデ)カヌー、タラ(ニューファンドランド島、大航海時代の保存食、産業革命時のフィッシュアンドチップス、サトウキビプランテーションの奴隷)、ロッキー(鉄道、中国人労働者、トーテムポール(西海岸の先住民のみ作成、5種類のサケ、サーモンラン・ビッグラン、紀伊からの移民、温州みかんの輸出先1位、ロシア人がラッコを捕るためにアラスカへ)、カウボーイ(混血、アルバータ牛、小麦畑(ウクライナ移民が多い、アイスロード、カナダワイン(小規模生産、アイスワイン)
Posted by ブクログ
普通のガイドブックよりも、歴史や文化など深堀りしていて面白い。文章も読みやすく平易で、コンパクトなのでさくさく読み進みました。著者がカナダを好きで、魅力を伝えたいという気持ちの伝わる、温かい気持ちで読める本。
ブリティッシュ・コロンビアに明治維新後に日本人がサケ缶加工場に労働力として移民、まわりまわつて、カズノコの輸入がカナダ産が多い事に繋がっていたとは。
プレーリー地帯に元々ウクライナ移民が多いことが今のカナダのウクライナ支援に繋がっているのだろうか、など、歴史を知ること、本を読むことは勉強になるな、と改めて思いました。
親戚の子がカナダに留学することになり、遊びに行けたらいいな、と思って手に取ったのですが、読んで良かったです。行けるといいなあ。
Posted by ブクログ
先日カナダに行ってから改めてカナダについて分かっていないことだらけなことに気づき、まずはカナダの歴史の本でも読むか、と思って検索してみたら、そもそもカナダ史について一般向けに分かりやすくコンパクトに書かれたものがほとんど無いのですね… 「カナダ研究」って日本においてはあまりつがつけられていない分野かも。
…それはさておき、手始めに読んだこちら、なかなか興味深い本でした。写真も豊富、取り上げているテーマも興味深い。読むと、カナダについてさらに詳しく知りたくなります。