【感想・ネタバレ】僕が社長であり続けた、ただ一つの理由 ウエディング業界に革命を起こした信念の物語のレビュー

あらすじ

ウエディング業界の常識を変えた革命児の揺るぎない「信念」とは?
誰もが「失敗する」と笑ったビジネスでなぜ成功することができたのか。
20年続くあるベンチャー企業の軌跡。

役員・従業員の大量離職、
事業の方向転換への大反対、
サイバーエージェント藤田社長との真っ向対決、
クライアントからのクレームの嵐……。

幾多の困難を乗り越え、ウエディング業界で革命を起こし、
20年間成長し続けたあるベンチャー企業の「成功の舞台裏」を明かす。

「リピーターがほとんどいない」
「ターゲットが限られている」
「客単価が非常に高い」……。
このような難しいマーケットであるのがウエディング業界。
この業界で、毎年前進を続けるだけでなく、
常に新しい風を吹き込み続けている会社が
サイバーエージェントのグループ会社の一つである「株式会社ウエディングパーク」だ。
業界初のクチコミ情報サイトの運営に成功し、
今では結婚準備の際に「式場のクチコミを見て決める」のは当たり前の世の中となった。
ただ、ここまでの道のりは決して平坦なものではなかった。
式場からのクレームの嵐や役員・従業員の大量離職、
利益率が上がらず撤退の危機にも直面、ビジネスモデル変更への大反対……。
幾多の困難を乗り越え、
現在は、数あるサイバーエージェントグループの中でも圧倒的に社歴が長いだけでなく、
全国に9拠点営業所を構え、組織偏差値70・働きがいのある会社ランキングに選ばれるなど
注目度の非常に高い企業へと成長を遂げている。

著者であるウエディングパークの代表取締役社長・日紫喜氏は、
一体どのようにしてここまで大きな企業に育てあげたのか、
またどのようにして壁を乗り越え続けたのか。
創業から現在にいたるまでのエピソードのなかには、
日紫喜氏の少し変わった経歴から独自の経営論、強い「信念」が盛り込まれている。

起業を考えているビジネスマンの背中を押す、心を熱くするストーリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

現在勤めている会社の社長が出した本です。
以前、会社で、日紫喜社長がウエディングパークと出会い、当時の創業者たちと一緒に会社をサービスを作っていき、現在までの軌跡を社員に向けて語ってくれたことがありましたが、それをさらに深掘りする内容が本には書かれていました。

会社で、今「文化」とされている事柄の真相や、社長の信念、数々の苦渋の決断の裏側にあった感情や、藤田社長の存在の大きさやかけてくださった言葉の重みなど、当時を知らない私は想像することしかできませんが、リアリティがあって強く伝わるものがありました。


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ユーザーの役に立つサイトをつくる、と言っておきながら、ユーザーの役に立たない行動を求めるのは言ってることとやってることが合わない。これでは信用に繋がらない。

「いつかこのクチコミを使っていただいて、より良い結婚式場になられることを僕たちは信じています。」

誰かに褒めてもらおうとか出世しようとかそんな気持ちは全くなかった。
自分がウエディングパークに全力を尽くしているという強い気持ちを大切にしていた。

創業者2人が辞めた連絡をしたとき、藤田社長「これで日紫喜くん、思い切ってやれるよ。頑張って。」とすぐ返信が来た。

社会は信用で動いている。何が信用を守るかといえば、スタンスを曲げないこと。

直販にこだわったのは、コミュニケーションを結婚式場に対してしっかりできるから。
クチコミに基づいた提案型営業を付加価値とした。

親会社の社長と真剣に議論を戦わせることで僕はようやく名実ともに社長になれた気がした。

「いろいろあったけど、現場が一番詳しい、ということだよね」

何を信じていいのかわからなくなりかけていた中で僕を支えたのは、この目で営業現場を見てきたことでした。

「小さな一番をつくる」

ワクワクする方を選ぶ

成果=熱意✖️能力✖︎考え方

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2019年04月19日

Posted by ブクログ

理系からキーエンスの営業、その後社長になりたいという目標達成に近づくためサイバーエージェントに入社、ウェディングパークの社長に抜擢された日紫喜さんの書籍。
創業役員の離脱、ビジネスモデル変換(クリック数課金から定額制)によるサイバーエージェント藤田社長からの猛反対、変換後のマネジャー層が追従しきれなかったことなど、会社を運転する中でのリアルが生々しく記載されている。
会社としてのビジョン、方針を明確に定め、その芯からはブレずに行動、現場に伝える(理解させる)ことの重要性やウェディング業界を変えていくために結婚する当事者、式場、会社に貢献、還元していく姿勢など学ぶことができる。
ウェディングは基本的には一生に一度のものであり、少子化晩婚化の影響により母数の減少や多様化が進んでいる。式場選びだけでなくウェディング業界全体が活性化するよう、新規事業の展開など、今後が楽しみである。

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2019年05月05日

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