真面目なサラリーマン・琢馬(童貞)は、電車で同じ車両に乗り合わせた赤毛・ボディピ・タトゥーの青年・将太に絡まれ、自宅にまで乗り込まれてしまいます。そしてウリセンをやっていたという彼に、「親切にしてくれたお礼にヌいてあげる」と口でイかされた上に、そのまま家に居着かれてしまい……。
中学校卒業後に働きながら専門学校に入って、卒業後は美容師をやりながらも生活費を得るためにウリセンを続けていた将太。ぶっ壊れた貞操観念を持つ彼は、琢馬にとってまさに「悪魔」のような存在です。
しかし、好きでもない相手と体を重ねても虚しいだけと豪語する堅物な琢馬が、将太と寝ることを拒み、セフレでも友人でも恋人でもない不思議な関係を続けるうちに将太に変化が。体を重ねることでしか人から必要とされないと考えていた彼が、琢馬の誠実さに触れるうちに、本来の素直で努力家な一面を取り戻していくのです。あの最悪な出会いからこんな風に2人の関係が育っていき、将太に振り回されてわたわたしていた琢馬がこんなスパダリ(内面)になるなんて、もう涙腺大崩壊不可避です!
デビュー作『エレベーター・ストラテジー』(祥伝社)では、オフィスラブの萌え要素を全て集めたエロで読者を滾らせた春之先生。本作では、エロに人間ドラマが加わった、萌えて泣ける最強のBL作品を生み出してくださりました。あとがきで先生が語っているように、これぞ「魂のBL」です。
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匿名
すごく良いお話だった。おもしろかった。
初め文字が多くて読み進めるのがへこたれそうになったけど(笑)
読み進めるうちにもうどんどん夢中になっていた。
将太がたくまの実家を継いだ事や、将太のお姉さんがいかに将太を大事に面倒を見てくれていたのかとか、そういったことが2人の幸せをより濃くしていくのだと感じました。
素敵なふたり
最初は、お人好し過ぎる琢馬君が将太君に振り回されっぱなしで心配だったけど、お互いが支え合って大事に思い合えて幸せになれてとても良かったです。将太君の可愛さと、琢馬君の溺愛っぷりをもっと沢山見ていたいと思う一冊でした。
Posted by ブクログ
一冊丸々表題。童貞でオタクの攻めがワケありでウリしている受けと恋仲になるまで。受けの過去(親)については詳細なかったけど不幸だった受けが幸せになる話はやっぱりいーね。
きっかけがきっかけだけに。
何故?どうして?ってどうしても思っちゃう。
ちょろいっていうか…。なんだろう。
でも…なんかこの展開ってよくあると言えばよくある感じかなとも。