【感想・ネタバレ】文具店シエル ひみつのレターセットのレビュー

あらすじ

あなたの手元の文具にも 込められた想いがある。

うら寂れた商店街の一角にある文具店・シエル。突然店を任された空良は、無愛想な看板猫と共に毎日店に立つ。
店にやってくるのは様々な悩みを抱えた人たち。文具にはその用途だけではなく、その先の想いを伝える力があると感じた空良は、彼らに最適な文具を紹介する事で解決に導くのだが、彼女自身も大きな悩みを抱えているようで――。
文具によって紡がれる人と人とのつながり。そして込められた想いや願い。
読んだあと、心にぽっと温かい光が灯る物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

続きがあってもいい流れで終わったように思うのですが、どうせならくっつくところ、兄が帰ってくるところまで読みたかったなと思いました。
彼氏に裏切られ、会社にはいづらくなり、外へ出るのが怖くなった主人公が兄の店を手伝いながら元の生活へ少しずつ戻っていく話。
ぶーにゃんが可愛いです。弱ってるときはちゃんと慰めてくれるぶーにゃん最高です。

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2021年07月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

手紙もスケジュール管理もデジタルに取って代わられた時代に文具の魅力を再認識できる作品だったなと思います。
文通に使う便箋や万年筆やインクに込められた思いなどを知ると、アナログが愛しくなるといいますか。
兄に代わって文具屋を切り盛りする主人公が、どちらかというと読者側(文具を専門にしている訳ではなく、日常的に使えればそれでいい多数派)の位置だったのも大きい気がします。
専門家じゃない人が頑張っているからこそ、価値が伝わりやすいといいますか。
ただ、この話に出てくる文具に関わる人たちは何かしら悩みを抱えていて、特に主人公の悩みは本当に大きい。
その心のリハビリに付き合ってくれたのが、兄の親友の生き霊というのが、また優しくも切ない。
彼がいてくれたからこそ、彼女は最後に一歩踏み出すことができた訳だけど、だからといって昏睡状態である彼が目覚める奇跡までは起きず。
でも、希望の持てるラストだったので、そこは本当によかったです。
まああれで目覚めちゃったら、ご都合主義と言われちゃうか。
是非とも彼には自身の体で自身の口から彼女に伝えて欲しいなと切に願います。
このままの関係性は関係性でおいしい気もしますが。

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2019年06月06日

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