あらすじ
このエッセイは、(中略)私の贅沢な時間の報告として続いてきた。贅沢というと、おいしくていいものばかりと思われそうだが、およそ世間に存在するすべてのものはおもしろい。浅ましさ、狡さ、でたらめ、それらのものすべてが、人間の属性だから、やはり楽しいのである。―まえがきより―
世の出来事をどのような視点で見て、考えたら良いのか、見事なまでに示され、読み進めるうちに、背筋がすっと伸びていくようである。
読書の醍醐味がぎっしり詰まった明晰エッセイ集!
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Posted by ブクログ
やっぱりソノさん、読み終わったあと「ほー」と満足のため息をつけるエッセイ集。でも一件、ちょうど池田小学校を宅間守が襲った時期で、いくつかエッセイにも取り上げているのだが、特アにも公私ともによく出かけておられるソノさんの見方としては、池田小学校が「事件の忌まわしい思い出を払拭するために、事件のあった校舎を全面改装する」と決めた池田小学校に憤りを感じておられた。「一生のうち、そんな大事件に出遭う確率からいったらもう過ぎたのだから、安心して暮らせる。改装などいきすぎ。たくましい心を育てなければ」とのことなのだが、私立でもあるしそんなに目くじらを立てるほどのものか、とも思ったけれど、それも平和ボケなのかなぁ。