【感想・ネタバレ】コミュニケーション能力を伸ばす授業づくり―日本語教師のための語用論的指導の手引き―のレビュー

あらすじ

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対面コミュニケーションは、話し手と聞き手の関係や会話をしている状況などの「社会的・状況的文脈」なしには成り立ちません。この「社会的・状況的文脈と意味の関係」を考える言語学の分野が語用論です。本書では、学習者の日本語の対面コミュニケーション能力を伸ばすために日本語教師はどのようなことができるのか、何をすべきなのかについて、語用論の分野の研究成果に基づいた提案をしています。

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Posted by ブクログ

大学の授業の教科書として設定されていたのがきっかけで読んだ。

日本語を学ぶ人たちに「適切な」日本語を教え、コミュニケーションを円滑に進められる日本語力の指導法にフォーカスした日本語教師のための手引き書。専門的な内容だが、非常に実践的で文章も平易なので、とてもわかりやすいし、敬体で文章が綴られているので実際に講習を受けているような感覚で読みやすい。

どうしても文法的に正確な日本語を教えることに意識が向きがちになるが、この本はコミュニケーションにおける適切さの重要性を唱え、新たな視点での指導法を提案してくれると思う。日本語教師として働く方や日本語教師を目指している方にオススメの一冊。

2021/01

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2021年02月23日

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