あらすじ
仕事を放棄して失踪した担当編集者・坂本さんのマンガへの秘めたる思いと姿勢に触れ、2年ぶりにまた一緒に仕事をすると決めた中堅漫画家・佐木先生。2人にとって、悲願の新連載……その行方は――? マンガにとって重要なのは、ハートか、それとも数字か。業界の変革期に描き記される、等身大の漫画家物語、最終巻。
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Posted by ブクログ
地味だけどグッとくる。ベタな都合のいい「名台詞」を本気で信じてる人間はクレイジー。「売れないけどいいもの」と「売れるけどよくないもの」の狭間で戦い続けるしかないわけだが。愚か者の狂気を描きつつ愚か者が勝利する結末を描かないのは優しさだなと思いました。
Posted by ブクログ
失踪した坂本さんのマンガへの秘めた思いに触れた佐木先生が、
2年ぶりにまた一緒に仕事をすると決める最終巻。
悲願の新連載に挑む。
良かったのは、都合のいい「名台詞」を信じ切って突き進む人間をクレイジーだと突き放しつつ、
それでもその狂気を否定しないところ。
ベタな理想を本気で信じる愚か者を描きながら、
その愚か者が勝利する結末を安易に描かない。
夢は必ず報われる、とは言わない。
ハートか数字か、という問いに簡単な答えを出さないまま、
それでも作り続けるしかないという地点に着地する。
派手さはないが、ものを作る仕事の実感がこもった、良い完結。