あらすじ
60万部突破! 『100円のコーラを1000円で売る方法』シリーズ著者作品、刊行!
「経営戦略やマーケティング理論は学ばなくてはと思っていても専門書は難しすぎて読めない」
「知りたいのは理論ではない。仕事に「どう役立つのか?」が知りたい」
といった忙しいビジネスパーソンのために、MBAで学ぶ理論、さらに仕事に役立てる実践方法を「セブンイレブンの戦略」
「Amazonはなぜ実店舗を作ったのか」といったビジネス実例を紹介しながらわかりやすく解説する。
『競争の戦略』『ビジョナリー・カンパニー』『ブルー・オーシャン戦略』『影響力の武器』といった定番から、
『イノベーションのジレンマ』『リーン・スタートアップ』といった新テーマ、『ティール組織』『予想どおりに不合理』といった最新ビジネス理論まで網羅。
ビジネスマン必読の50冊のエッセンスが1冊で学べる!
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Posted by ブクログ
日本では「経営理論=机上の空論」、現実の世界では役立たないとされており、体系的に学ぶ人は少ない。セオリーを無視し、現場の経験・精神論を過度に重視する現代の日本企業は「うさぎ跳びで勝てるようになる」と考えていた運動部と同じだ。
世界のエリートたちは、ビジネスの「セオリー」を知っているのだ。
(以下、特に読みたいと思った著書を6つ挙げます)
①『新訂 競争の戦略』- M.E.ポーター
ポーターによると、業界が儲かるかどうかは、その業界の競争状況の違いに出るという。競争が激しい業界は儲からない。
ただし、競争しているのは、同業者・売り手・買い手・新規参入者・代替品の5つである。
そしてその業界で他社に勝つには、コストリーダーシップ戦略・差別化戦略・集中戦略の3つしかない。
②『キャズム Ver.2』-ジェフリー・ムーア
新商品の普及段階を示したテクノロジーライフサイクルには、イノベーター・アーリーアダプター・アーリーマジョリティ・レイトマジョリティ・ラガードの5段階ある。
現実には、各段階の間に隙間があり、ここに落ちるとそれ以降には普及しない。特に1番厄介なのが、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間にあるキャズムである。
このキャズムを越えるためには、ホールプロダクトを用意すること、他のアーリーマジョリティの事例を提示することが必要になる。
③『新版 ブルー・オーシャン戦略』-W・チャン・キム、レネ・モボルニュ
ブルーオーシャンを作る方法を3段階で示した1冊。
まず、業界の一般的な価値提供を把握するために、価値曲線を描く。次に、どの価値提供を辞め、どの価値提供を増やすべきかを整理する。最後に、新たな戦略キャンパスを描き、新たな価値提供から市場を創り出す。
④『価格の掟』-ハーマン・サイモン
価格とは価値である、顧客が「この価値なら支払う」という価格が正しい価格である。行動経済学は、非合理的な人の行動を解明してくれる。
低価格戦略と高価格戦略のいずれを選ぶかは重要だ。顧客に一度でもアンカーされれば、途中変更はできない。
ただし、高価格戦略で成功している企業の方が、低価格戦略で成功している企業より多い。大抵の市場で、低価格で成功できるのは1,2社のみだからだ。
⑤『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』-ジム・コリンズ
優れた製品・戦略を作ることで、企業が成長するわけではない。リーダーが優れた組織を作り、社員に活力を与えて創造性を引き出した結果、優れた製品を生み出すビジョナリーカンパニーになったのだ。
彼らに共通する点は「理念を貫き通している」ということだ。基本理念を会社の目標や施策に一貫性を持って反映させ、社員の日々の行動に浸透させている。
⑥『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』-ジム・コリンズ
ビジョナリーカンパニーのリーダーに共通するのは、一見謙虚で大人しく見えるが、内面は熱狂的で意志が強く、勤勉に働き、大胆な判断をするという点だ。コリンズは彼らを「第5水準の経営者」と呼ぶ。
成功すると外部要因を探し、失敗すると自責を考え改善点を探す。
彼らは、まず自社の方針に合う適切な人だけを選んでバスに乗せ、不適切な人は降ろし、バスの目的地を決める。気の合うような人同士なら、目的地変更は簡単で、環境が変わってもすぐに対応できる。
Posted by ブクログ
各種基礎概念、フレームワークがわかりやすくまとまっている良著
読んだことのある本も少なくないがエッセンスがまっており、他の著作も併せて振り返れるという意味で良著。
メモ
・日本企業は全てのものを全ての顧客へと考えて、お互いに模倣しあい競争して、改善するだけ。日本企業には戦略がない。日本企業は戦略を学ぶべき。
・競争優位の終焉 安定性と俊敏性の両立。目標を持ち続けつつ、小さな初期投資で新事業を。
・悪い戦略の特徴 中身がない。重大な問題を無視している。目標と戦略を取り違えている。単なる寄せ集め
良い戦略には明確な行動の指針も含まれる。
良い戦略とは問題の見極め、シンプルな解決策、具体的な行動。
・ダイナミックケイパビリティ
感知する、捕捉する、変革する
・キャズム アーリーアダプターとアーリーマジョリティは考え方と行動が正反対。リスクを好むのと、リスクは大嫌い。キャズムを超えるにはホールプロダクトの準備が必要。電気自動車なら、ガソリンスタンドや充電施設まで含めて準備が必要。
他のアーリーマジョリティの事例も必要。
・イノベーションのジレンマ
リーダー企業が破壊的技術を成功させるには
プロジェクトを小さな組織に丸ごと任せる
失敗はするなら早めに失敗させて小さな犠牲に留める
既存の価値観や仕組みは失敗要因になるので使わない
全く新しい市場を見つけるか開拓させる
・イノベーションの解
破壊的技術には二つある。新市場型破壊とローエンド型破壊。
成長の種は用事があるけど解決策が見つからないので何も買わない無消費者の中にある。
・ジョブ理論 ジョブとニーズは異なる。ニーズは漠然としたもの。ジョブは顧客の具体的で切実な状況で生まれる。
・シュンペーター新結合 5つのパターン
新しい商品をつくる
新しい生産方法を生み出す
新しい組織を作る
新しい販売市場をつくる
新しい供給源をみつける
・アントレプレナーの教科書
製品開発ではなく顧客開発をしろ。
顧客が価値を認識できるものか?
エアヴィーヴはアスリートという顧客を発見した。
課題を抱え、課題を理解している顧客がいること。
顧客が解決策を探していて期限もあること。
顧客が課題解決にお金を惜しまないこと
・リーンスタートアップ
新規事業や起業で大事なこと。
アイデアや戦略は5%。95%は優先順位をつけ顧客を選び検証して、改善を地道に繰り返すということ。
・ゼロトゥワン
隠れた真実を探し出せ。多くの人が微塵も疑わない常識を超えたもの。独占企業の特徴4つ。
自社独自の技術。ネットワーク効果。帰路の経済。強いブランド。
・ブルーオーシャン戦略
一般的な企業の戦略を把握する
4つのアクションを考える 取り除く?へらす?ふやす?創り出す?
新たな戦略キャンバスを描く
・ブルーオーシャンシフト
人間らしいプロセスづくり
進め方を細分化する。実体験を重視する。公正と信頼
非顧客第一主義
潜在的非顧客、断固たる非顧客、未開拓の非顧客
・発想する会社
ブレスト成功させる7つの秘訣
焦点を明確にするが限定しすぎない
遊び心あるルールを明示 量を狙えなど
アイデアを数える 数は質を生む
議論の流れの勢いを止めない
議論の流れを壁に書き留めて見える化する
時にウォーミングアップする
モノを持ち込む
・ブランド優位の戦略
製品としてのブランド
組織としてのブランド
人としてのブランド
シンボルとしてのブランド
顧客便益
機能的便益、情緒的便益、自己表現的便益
・戦略販売
4つのバイヤーを見極める
エコノミックバイヤー採算性が基準
ユーザーバイヤー自分の仕事への影響基準
テクニカルバイヤー商品が問題ないか
コーチ 味方
危険信号察知しチャンスに変える
情報不足 dmu不認識
情報が不確実
バイヤーにコンタクトできない
新任者へ交代した
組織変更した
顧客の反応を見極める
成長思考、トラブル型、平静型、自信過剰型
満足と結果を理解する
理想の顧客増を決める
セールス上戸 ファネルで案件管理
・エクセレントカンパニー
やってみよ!だめならなおせ!試してみよ!
顧客に密着し、顧客から学ぶ
自主性と起業家精神、組織に多くのリーダーを育てる
・日本の優秀企業研究
自分たちがわかる事業をやたら広げずに、愚直に真面目に自分たちの頭できちんと考え抜き、情熱を持って取り組んでいる企業
・企業文化生き残りの指針
企業文化の3レベル
目に見える組織構造や手順
戦略目標哲学
無意識に当たり前と思っている信念認識思考感情価値観
変容モデル
変化の動機付け→新たな概念とその意味を学ぶ→新たな概念と意味を取り込む
・フロー体験入門
フロー状態を生む3条件
具体的な行動を必要とする明確な目標があること
行動した結果のフィードバックがすぐに得られ、うまく行ったかどうかわかること
自分のスキルレベルと挑戦レベルが、高いレベルで釣り合っていること
ドイツのフロー体験調査、多くの本を読み、テレビをほとんど見ない人たちが最も多くのフロー体験。
Posted by ブクログ
何をやらないか、を決める=セイコーマートは、北海道以外やらない、大手がやることはやらない。
競争優位は持続しない。別の問題を常に解決する必要がある=ライバルの競争優位も持続しない。
アップルパイを作るときは協同する、切り分けるときは競争する=市場をつくるときはいっしょに、出来てからは競争。
新規開拓より、既存顧客のロイヤリティ。さらには社員のロイヤリティ。
アンケートは、中身より回答率が低いほうが問題。
イノベーターのカギは、無消費者=今まで顧客でなかった層。トランジスタラジオ。
ジョブとニーズの違い。ジョブは何かを解決するもの。
3Ð印刷は、少量生産に向く。
高価格戦略で成功している企業のほうが多い。常にいかに高く売るか、を考えるほうが楽。
パーミッションマーケティング=広告やメッセージは許可を得てから流す。やたら
日本企業の優秀さ=自分たちがわかる事業を拡げず、愚直にまじめに、自分の頭で考え抜き、情熱をもって取り組んでいる企業。
企業文化は、個人や集団の行動、考え方、価値観の拠り所。
外発的動機付けと内発的動機付け=報酬、脅し、競争が内発的動機付けを弱め、選択の機会が強める。
ギバーには2種類ある。自己犠牲のギバーは消耗するだけ。win winを考えるギバーが成功する。
自分の仕事への采配度が高いほうが満足度が高い。小さな決定でも自分で行えれば、満足度が高まる。