【感想・ネタバレ】空飛ぶクルマ 電動航空機がもたらすMaaS革命のレビュー

あらすじ

ウーバーも参戦する空のMaaS市場、巨大産業を支配するのは?

「空飛ぶクルマ」に乗って渋滞に巻き込まれずに目的地までひとっ飛び――。SF映画などで見られた光景が、当たり前になるかもしれない。「空飛ぶクルマ」とは、航空機と自動車が融合した新しいモビリティー(移動手段)だ。巨大市場に急成長する可能性を秘め、新興企業から大手企業までが主導権を握ろうと世界中で競争が激化している。

エアバスやボーイングなどの航空機メーカー、トヨタやダイムラーなどの自動車メーカー、シーメンスなどの部品メーカーがこぞって注目している。

さらに、配車サービス大手の米ウーバーは、空のライドシェア「uberAIR」を発表し、空飛ぶクルマの動きを世界でリードしている。

日本の産業界も参戦し、経済産業省は「空飛ぶクルマを日本の新産業に育てよう」と動いている。

空飛ぶクルマを巡る一連の動きをまとめた本書を通じて、巨大産業の産声を感じてほしい。

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Posted by ブクログ

空飛ぶクルマというよりも大型ドローン、小型航空機というイメージが強かったですが、世界での開発競争の最新動向が分かって良かったです。
電池の性能など細かいところまで書かれている箇所もありましたが、写真も多くさらっと読み流すだけでも十分楽しめると思います。

本書では、空飛ぶクルマの普及に向けた要検討事項として安全性や騒音、管制方法などが触れられていましたが、景観については特に言及されていませんでした。
本書で紹介されていたuberAirのSkyport(空飛ぶクルマ用のタクシー乗り場みたいなもの)のデザイン案は、近未来的で非常にワクワクしました。Skyportは東京ドームの1/4くらいの面積で1時間当たり4000人以上の乗客の輸送を目指しているようで、実際にこれが実現すると、デザイン案にハチの巣をイメージしたものがあったように、巣から大量のハチが行き来するような光景を目にすることになると思います。もちろん周囲への影響も考慮して設計されているようですが、このような光景を眺めると人はどのように感じるのだろうかと考えてしまいました。
先進的でクールでカッコいいと感じる人もいれば、癒しや落ち着き、美しい景色を求めている人からすれば、好ましくないと感じる人も出てくるかと思います。

空飛ぶクルマ導入のメリットはもちろん多く、地方の活性化にも大きく寄与できると思いますので、国や自治体には地域の実情や戦略に合った飛行可能ルートなどのルール作りを早期にお願いしたいなと思います。

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2019年08月30日

Posted by ブクログ

豊富な事例とデータで論が展開されており、ファクトベースで全容を理解したい人向け。

技術開発やロビー等々、リソースが必要な要素が多く、本丸の部分はベンチャーよりも航空機や車のメーカーがメインか。

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2020年03月16日

Posted by ブクログ

SFめいた存在だったが、ここ最近は実用化に向けた動きが活発な「空飛ぶクルマ」。

自動車とのハイブリッドにVTOL型。
自動車とのハイブリッドなんて機構的にややこしそうだが、法整備上はこちらのほうが実用化に近いというのは目からウロコだった。

東京の交通網を俯瞰してみると、道路交通も鉄道交通も飽和状態。空路の有効活用により混雑緩和が期待できる、というのはよくわかる。

しかし、「空飛ぶクルマ」が自動車と比べ自律飛行させやすいという説の根拠になっている「地上より障害物が少ない」という点は、この「空飛ぶクルマ」が普及した際にも同じことがいえるのだろうか。
安全性と利便性の両立は可能なのだろうか。
こういった課題があると、特に日本では「危ないからやめておこう」となってしまいそうな点が心配ではある。そうしてイノベーションに取り残されてしまうのではないか。

マルチモーダルな移動の中に空飛ぶクルマが組み込まれるというのは非常にワクワクする未来ではあるので、そういった課題をクリアし未来の交通インフラが築かれていくことを願う。

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2019年05月04日

Posted by ブクログ

どんな領域(クルマ、航空機、ヘリ、ドローン)で
どういったプレーヤー(企業)がいるか
なんとなく把握できる

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2022年11月30日

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