【感想・ネタバレ】魔物 下 新装版のレビュー

あらすじ

イコンに描かれていた「カシアン」は聖人に列せられながらも、心に強い憎しみを抱えた人間にとりついて、欲望を満たす力を与える魔物であるという。その伝説ゆえ長きにわたって封じられていたのだ。超人的な力を発揮して逃走を続けるロシア人との奇妙な符号に気づいた大塚は、命をかけて真実を突き止めるため、心の奥底に澱んでいた過去の傷と対峙しようと決意する。向かった先は東京――憎しみが渦巻く魔物の理想郷だった。

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Posted by ブクログ

「ロシアの犯罪者が上陸して捜査官と対峙…日本の犯罪組織も蠢き…」という事件モノ、アクションという本作なのだが…実はその底流に「現代の寓話」とでもいうようなモノが横たわっていると思う。「100年前のシベリアの小さな町」と「現代の日本」との「違い」は何だろうか?凄く考えさせられる一面も在った。

事件モノ、アクションという筋に、ホラーやSFのような要素を巧みに組み入れて、独特なファンタジーの世界を創り上げるというのは、この作者の得意なモノという感じだが…面白い!!

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2019年05月12日

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