あらすじ
おなかの子どもの父親が、まさか、高貴な身分だったなんて……。
セアラと行きつけの店の店員マジェドは気心の知れた仲。ある日、ひょんなことから一線を越えてしまった。そして、妊娠発覚――相談しようとマジェドを訪ねると、セアラには思いもよらない展開が待っていた。気さくでセクシーなバーテンダーだと思っていた彼は、じつは異国の貴公子で、王家の跡継ぎだというのだ。二人で乗り越えよう、結婚して母国で暮らそう、と優しくプロポーズされ、セアラが心動かされたのもつかの間、マジェドは人が変わったように、冷たく、高らかに宣言した。「ただしこの結婚に愛はない。愛は人を愚かにするからな」
■オーストラリアはスター作家ミランダ・リーやヘレン・ビアンチンを生んだロマンス大国。その次世代を担う人気作家ミシェル・ダグラスが、ドラマチックなシンデレラ物語をお届けします。気の置けない外国人の友人が、祖国ではゴージャスなセレブだったら……?
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
楽しく読めました。
ストーリーそのものは、互いに気になっていた相手同士が一夜の関係を初めて持ったその夜、ヒロインが妊娠してしまうというもの。
よくある、ロイヤルベビーものです。
王道といえば王道ではあり、展開も結末も容易に予測できるものの、ヒーローもヒロインも嫌みのないキャラなので、最後まで抵抗なく読めました。
それにしても、アラブの王子様が素性を隠してバーテンダーをしていたなんて、本当にハーレクインならではのサプライス設定ですね。
その王子様と恋に落ちるなんて、女性なら誰でも憧れる設定です。だけど、現地味はないかな、、、と思いかけたけど、最近の王族方は皆様、結構進んでいるので、もしかしたらリアルでもあり得るお話かもしれません。
最後に、ヒロインが婚約者の王子とその亡き兄王子の恋人だった女性(実は反政府軍の一味)と対峙する場面は緊迫感に満ちていて、迫力がありました。
ここの場面があることで、ありがちなお話がグッと引き締められて良かったと思います。