【感想・ネタバレ】昭和天皇 最後の侍従日記のレビュー

あらすじ

戦争責任言われ「つらい」――崩御の2年前、昭和天皇はそう侍従に漏らしていた。

2018年8月に共同通信が故小林歩侍従の日記の存在をスクープして話題になった。昭和天皇を身近で支え、平成への代替わりも見届けた小林氏の日記は、昭和49年から平成12年まで27年間の宮中生活が綴られており、昭和天皇が晩年まで戦争の影を引きずり苦悩する姿や、昭和の終焉に至る状況、宮中から見た代替わりの儀式の様子が詳しく記されていた。

『昭和天皇実録』刊行後に見つかった日記の全容を初めて公開する。巻末に半藤一利氏と保阪正康氏による解説対談を収録。

【目次】
第1章 昭和49年~51年 昭和天皇の涙
第2章 昭和52年~56年 皇后の体調不安
第3章 昭和57年~60年 寛仁親王皇籍離脱騒動
第4章 昭和61年~63年 戦争責任への言及
第5章 昭和64年~平成12年 昭和の終焉、平成へ
解説対談 小林忍日記を読む 半藤一利、保阪正康

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Posted by ブクログ

昭和天皇、覚えている者にとっては面白い。清子さん、秋篠宮、美智子さまたまに出てくるけど、やっぱりね。

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2021年11月21日

Posted by ブクログ

昭和天皇に15年にわたり仕え、昭和天皇崩御後は香淳皇后に仕えた侍従の日記。

侍従日記というと古い言葉遣いで書かれていて読むのも難しいのかな、と思っていたが、「文意を損ねない範囲で適宜略し」、「句読点の不明瞭な箇所は、文意に沿って整理し」、「読みやすさを考慮して、適宜改行」などされているので、難しい言葉(宮中行事など)はあるがとても読みやすく、すんなり頭に入ってきた。文章から、小林さんは物事を客観的にまた冷静に見て判断することのできる方だったんだろうなと感じる。

昭和天皇は過去の映像からのイメージしかなかったが、この日記から昭和天皇の普段の生活の様子が垣間見れたことによって、急に身近に感じるようになった。若い頃はどんな方だったのだろう。

昭和天皇や香淳皇后についてもっと知りたくなる一冊。

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2020年06月28日

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