あらすじ
「シェイム(恥)」という感情は、感じること自体が恥や痛みにつながるため、たいていは自分の中でも隠されています。
隠された感情だからこそ、有害な力をまき散らします。
シェイムが心の奥に居座っていると――
*ちょっとしたことで自己否定感に襲われる
*怒りがエスカレートして止まらなくなる
*自分を傷つける行動から抜けられなくなる
*過度に自分を抑えたり、過度にがんばってしまう
それならいっそ、隠れていた<シェイムくん>に登場してもらいましょう。
シェイムの正体を知ることで、破壊力を弱めることができるのです。
本書は「恥」「罪悪感」といった自意識感情を専門に研究している、岩壁茂先生の語りによって、わかりやすく構成されています。
自分のためだけでなく、臨床で感情を扱う方にもおすすめです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分の中にも恥(シェイム)があるし、それを他の人に植え付けようとする行為もして来たな…とこの本を読んで自覚出来ました。見て見ぬふりしていた感情に気がつけて良かったです。
Posted by ブクログ
巻末の治療者向けの内容が役に立った。ある程度心理療法に関心を持つ素人であれば、「安全に体験すること」というワードにピンとくるところがあるだろう。
恥を基底感情に据えているが、対処方法としてはトラウマと同じく曝露が有効らしい。値段ぶんの価値があったかは微妙だが、恥もエクスポージャーで対応可能というのは気付きだった。