あらすじ
家賃滞納2200件のリアルな現場から身近にしのびよる貧困が見えてくる! 異色の司法書士が18の家賃滞納の実例とともにその驚愕の実態を明かす。
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Posted by ブクログ
著者自身、家賃滞納という貧困を経験し、かつ、それを克服くしており、しかも今は、家賃滞納という貧困を救う立場で仕事をされている、ということで、とても説得力のある内容になっています。
そういった点もあって、職業の選び方や、本当に人の役に立つ方法について、考えさせられた1冊でした。
現代日本は、社会的なセーフティーネットが弱くなっているため(オフィシャルな面では強化されつつありますが、アンオフィシャルな面が著しく弱くなっているように思います)、ちょっとしたきっかけで貧困に陥る可能性があります。
その可能性を下げるためにも、また、もし、陥ってしまった際に復活するためにも、こういった本を読むことは、無駄ではないと思います。
Posted by ブクログ
日本はこんなにヤバい状況なのかと身につまされた。働けない老人も気の毒だが、ただ大人に頼るしかない子供も悲惨。国で何とかというと自助努力が足りないと言い出しそうな国民ばかりで八方塞がりで出口のないトンネルのようだ。この問題がf35やイージスアショアより優先度が低いと国民の多くが考えるのならこの国は終了で間違いない。
Posted by ブクログ
冷凍食品や総菜、スマホに携帯、そしてエアコン・・・・。かつては存在しなかった経費が、現代では普通の生活必需品として重くのしかかる。昔に比べれば随分お金がかかるライフスタイルとなっている。にもかかわらず日本では、お金のことを口にするのは、はしたないという思いが、子供に対するお金の教育というものを邪魔してしまう。そうやって大人になってしまった人というのは、そもそもお金をコントロールできない。生活レベルを落とそうとか、引っ越しをしようという発想ができない。お金を借りることに対するハードルも低くなっている。家賃滞納という問題は、一人個人に押し付ければいいという問題ではなくなってきている。社会全体で取り組んでいかなければならない課題。一人ひとりにできることは愛。小さなことでいいから始めていかなければならないということ。