あらすじ
序章 したり顔で語られる、プラザ合意とバブルのウソにだまされるな。
昭和55年~昭和63年(1980)~(1988)
第1章 問題はバブル崩壊ではない。原因の見誤りと後処理の迷走だ。
平成元年~平成8年(1989)~(1996)
第2章 官僚も金融機関もマスコミも、「改革」という言葉を叫びさえすればいいと思っていた。
平成9年~平成12年(1997)~(2000)
第3章 実は、デフレと円高の二重苦を退治するチャンスはいくらでもあった。
平成13年~平成19年(2001)~(2007)
第4章 乱世だからこそ「ハトヤマノミクス」もあり得たのだが……。
平成20年~平成23年(2008)~(2011)
第5章 今も決して悪くはないが、日本経済にはもっともっと伸び代が残っている。平成24年~平成31年(2012)~(2019)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
旧大蔵省に入省し、内閣の参事官等を経験した高橋洋一氏が第一線でしか知ることのできない昭和終盤から平成にかけての経済政策の裏側や実情について赤裸々に書いた一冊。
バブル崩壊から消費税導入、金融ビッグバンにリーマンショックなど激動の時代であった昭和から平成にかけての経済の出来事を第一線で活躍された著者だからこそ書ける真実や真意が多くあり、刺激を受けました。
また著者が所属していた役所の真実も知ることができました。
そして、バブルや郵政民営化の真実を本書で知ることができるだけでなく、政策や出来事の本質を知ることで見方が大きく変わりました。
そんな本書の中でもGDPやNAIRUを基にした消費税の増税タイミングや金融緩和のタイミングについて非常に勉強になりました。
本書で著者の知識量には舌を巻くだけでなく、経済史の流れを確認するとともに結果に陥った理由も多く知ることも出来ました。そして、省庁の内情で政策や国の動向も大きく変わるということを感じた一冊でした。