あらすじ
雅で煌びやかな反面、寂しさや侘しさを内包している京都――。平清盛に心変わりされた祇王が出家した「祇王寺」、愛する男と生きるためすべてを捨てた遊女の眠る「常照寺」ほか、千二百年の歴史を持つ都には、悲話の残る小さな寺社が多い。また、朝陽に照らされた東寺五重塔、大覚寺大沢池の水面に映る景色、野宮神社の“黒い”鳥居など、街中で、ふと足を止めて見入ってしまう物悲しい光景にもたびたび出会う。綺麗、楽しい、美味しいだけじゃない、センチメンタルな古都を味わう、上級者のための京都たそがれ案内。
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Posted by ブクログ
京都で「せつない」と言うと、建礼門院徳子や小野小町に魅せられた深草少将などが浮かびます。そのようなせつなさを感じさせる人物やゆかりの地を、京都在住の著者だからこその視点で案内してくれます。お勧めのお店紹介などもあり、京都へ行きたいと思いました。早く涼しくなってほしいですね。