あらすじ
ドッグシッターの風太に一通の喪中はがきが届く。以前交際していた美咲の訃報だった。まだ32歳なのにと驚く風太。ほかの別れた恋人、蘭、エミリのことも思い出し連絡を取ろうとするが、三人はまるで存在しなかったかのように、一切の痕跡が消えてしまっていた。友人の雪枝、裕一郎とともに謎を追う風太。辿り着いた驚愕の真相とは……!
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Posted by ブクログ
レビューを拝見して知った本です。レビューが魅力的だったこと、あとは「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」という情報を記されていたので。島田荘司さんの御手洗潔シリーズのファンなので、読んでみたいと思いました。ありがとうございました。
主人公のドッグシッターの真木島風太36歳が仕事を通じて知り合い、交際していた元カノの3人の女性が風太と別れたあとに、次々と死亡、または死亡の可能性ということがわかります。風太は自分が罪をきせられるのではないかと思い、友人の雪枝、病院勤務の裕一郎とともに調査を始めます。
そして、裕一郎の勤務先の病院が絡んでいる事件だったことが判明します。
生殖医療の謎はとても面白く、引き込まれあっという間でした。
雪枝の推理は156ページまで読んだとき、私も考えたことと同じでした。もちろん雪枝のように理由まではわかりませんでしたが。
そして最後の真実には驚愕しました。
この作品の選者の島田荘司さんは、あっさりしすぎではないかと選評でおっしゃっていましたが、私も、もう少し前半の元カノとのシーンなどが長ければもっと、登場人物に、感情移入できたかと思いました。不思議な感覚のお話でしたが、最後はいいラストだったと思いました。
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評価は4.
内容(BOOKデーターベース)
ドッグシッターの風太に一通の喪中はがきが届く。以前交際していた美咲の訃報だった。まだ32歳なのにと驚く風太。ほかの別れた恋人、蘭、エミリのことも思い出し連絡を取ろうとするが、消息がつかめない。彼女たちの友人、住んでいた家、通っていた学校…三人はまるで存在しなかったかのように、一切の痕跡が消えてしまっていた。友人の雪枝、裕一郎とともに謎を追う風太。辿り着いた驚愕の真相とは…前代未聞、必涙のラスト!!第11回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。
う~ん。こういうラストなのね。
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ばらのまち福山ミステリー文学新人賞。
ドッグシッターの風太に一通の喪中はがきが届く。以前交際していた美咲の訃報だった。ほかの別れた恋人2人も消息不明。3人はまるで存在しなかったかのように、痕跡が消えてしまっていた。
面白かった!!
予想もしない結末。一気読み。
ばらのまち福山ミステリー文学新人賞は本当に良い作品が多い。
応募時の原題「さよならをもう一度」、これも味わいがある。
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主人公の元カノの訃報が届く。ひょんなことから、その前、さらにその前の彼女も行方が知れない状況になっている。これは偶然なのか?ミステリー。
どうなるのか気になり、楽しめて読めた。ただ、途中でオチがなんとなく分かってしまったのが自分的にはおしいかな。
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ここ最近に短期間ではあるが付き合った彼女3人が亡くなったもしくは行方不明になっていることに気づいた主人公。
友達に協力を得ながら調査を進めるがなかなか核心には触れることができない。しかし集めたピースとキーパーソンがつながったことから事態は真相へと急展開していく。
最後は全くもって想定外。どんでん返し系ではなく、そういうことかー、みたいな。読み始めからは全く想像できない終わりだった。
そんなにボリュームはないので、さくっと読める。
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細胞の話が出たときにちょっと怪しい気はしてました。それか保護犬が風太のために…みたいなファンタジー展開か。
4人の運命に何とも言えない気持ちになりましたが読後感は良かったです。真相分かってから蘭、美咲、エミリの章を読むとどんな気持ちで風太と会っていたのか…切ない。
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ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作品。
主人公はドッグシッターの真木島風太。
元カノ・遠山美咲の喪中ハガキが届く所から物語は始まる。
そしてそのタイミングで以前交際していた本橋蘭、林エミリの消息不明も明らかになる。
タイトルからファンタジー的なストーリーを想像していたが、後半では、それまでのほのぼのとした空気から一変、近未来的なものに変化して行く。
生殖医療センターで行われていた不妊治療を超える遺伝子操作。
予想もしなかった風太の彼女達の秘密が明らかになった時、驚きと切なさを感じた。
リーダビリティが高く一気読み。
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❇︎
就職した会社の倒産により退職した真木島風太は、
ペットシッターとして生計をたてていた。
ある日、元カノが32歳の若さで他界したと
喪中の葉書が届いたところから話が始まる。
健康体だったはずの彼女は何故亡くなったのか。
疑問に感じているなか、他にも2人の元カノが
行方不明になっていることがわかる。
若年での不可解な死、そして失踪。
理由を追ううちに、話は思いがけない方向へ
進んでいく。
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第11回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。
少し設定に無理があるのと、ドッグシッターの話が本筋とは全く関係ないなど粗削りな印象は否めませんが、三人の元カノが揃って死亡する謎からのアクロバットな着地が斬新。ネタのアイデアと爽やかな読後感は素晴らしいと思いました。
Posted by ブクログ
第11回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。
ドッグシッターの風大の元に、三年前に別れた美咲が死亡したとの通知ハガキが届く。住所の書かれていないそのハガキに不審なモノを感じた風大は、美咲の前に別れた蘭、さらにその前に別れたエミリの行方を探すが二人とも消えていた。
女性と話すのが苦手、見た目は悪くないが女性にモテない風大が何故か立て続けに三人の女性に言い寄られ付き合った三年前。
そしてその三人が消え、その痕跡すら残っていない。
彼女の友人や母親からは接触を激しく跳ね除けられる。
これは怪しい。
読んでいくうちにアレが関わっているのだろうなとはすぐに思い当たるものの、それが女性たちが亡くなったことと、痕跡まで消えたことにどう関わっているのかはなかなか分からない。
原稿用紙四百枚というボリューム、シンプルな展開なのでサクサク読める。
実際こういうことが起こるかどうかは置いておいて、何とも言えない読後感だった。
この手の話はたまにニュースでも目にする。
この作品では最後にハートウォーミングなスタイルにしているが、実際のところ、始まりが始まりだけにそう良い関係なんて築けるのかという疑問は浮かぶ。
単純にミステリーに絞ってみれば、三人の女性たちのデートシーンに伏線が張ってあったことがわかる。
恋愛ものかと思えばミステリー、ミステリーかと思えば最後はドラマ。
なかなか面白い展開だった。
ただ枚数が枚数だけに物足りなさが残る。賞作品なので枚数制限があったのかも知れないが、もう少し色々掘り下げてほしかった。
また風大がドッグシッターという仕事を通して、ペット商業と保護犬譲渡活動という二つの相容れない世界の間で揺れる様子は考えさせられるものがあった。
外国ではペットショップでの個体販売自体を禁止している国もある。それが行き過ぎなのかどうかは分からない。その国ならではの純血種を守るという役目もあるわけだし。
最後は上手く行き過ぎな感もあったが、全体的にはテンポよく楽しく読めた。
Posted by ブクログ
突然届いた元カノの喪中ハガキ。気になった主人公は共通の友人に会いに行くが知らないと言われてしまう。他の元カノの行方を調べるも全く解らない。
最初の謎の掲示に引き込まれる。ただかなり序盤にヒントは与えられいくつかの見当はつく。それでも最後までミステリっぽくとても面白く読めた。
Posted by ブクログ
最後まで読まないとわかりませんでした.こんな謎が実際あり得るのかは不明ですが,アイデアとしては面白かったです.犬に限らず殺処分される動物を助けるべく活動している人たち,頑張って欲しいです.
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
ドッグシッターの風太に一通の喪中はがきが届く。以前交際していた美咲の訃報だった。まだ32歳なのにと驚く風太。ほかの別れた恋人、蘭、エミリのことも思い出し連絡を取ろうとするが、消息がつかめない。彼女たちの友人、住んでいた家、通っていた学校…三人はまるで存在しなかったかのように、一切の痕跡が消えてしまっていた。友人の雪枝、裕一郎とともに謎を追う風太。辿り着いた驚愕の真相とは…前代未聞、必涙のラスト!!第11回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。