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Posted by ブクログ
レビューを拝見して知った本です。レビューが魅力的だったこと、あとは「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」という情報を記されていたので。島田荘司さんの御手洗潔シリーズのファンなので、読んでみたいと思いました。ありがとうございました。
主人公のドッグシッターの真木島風太36歳が仕事を通じて知り合い、交際していた元カノの3人の女性が風太と別れたあとに、次々と死亡、または死亡の可能性ということがわかります。風太は自分が罪をきせられるのではないかと思い、友人の雪枝、病院勤務の裕一郎とともに調査を始めます。
そして、裕一郎の勤務先の病院が絡んでいる事件だったことが判明します。
生殖医療の謎はとても面白く、引き込まれあっという間でした。
雪枝の推理は156ページまで読んだとき、私も考えたことと同じでした。もちろん雪枝のように理由まではわかりませんでしたが。
そして最後の真実には驚愕しました。
この作品の選者の島田荘司さんは、あっさりしすぎではないかと選評でおっしゃっていましたが、私も、もう少し前半の元カノとのシーンなどが長ければもっと、登場人物に、感情移入できたかと思いました。不思議な感覚のお話でしたが、最後はいいラストだったと思いました。
Posted by ブクログ
第11回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。
ドッグシッターの風大の元に、三年前に別れた美咲が死亡したとの通知ハガキが届く。住所の書かれていないそのハガキに不審なモノを感じた風大は、美咲の前に別れた蘭、さらにその前に別れたエミリの行方を探すが二人とも消えていた。
女性と話すのが苦手、見た目は悪くないが女性にモテない風大が何故か立て続けに三人の女性に言い寄られ付き合った三年前。
そしてその三人が消え、その痕跡すら残っていない。
彼女の友人や母親からは接触を激しく跳ね除けられる。
これは怪しい。
読んでいくうちにアレが関わっているのだろうなとはすぐに思い当たるものの、それが女性たちが亡くなったことと、痕跡まで消えたことにどう関わっているのかはなかなか分からない。
原稿用紙四百枚というボリューム、シンプルな展開なのでサクサク読める。
実際こういうことが起こるかどうかは置いておいて、何とも言えない読後感だった。
この手の話はたまにニュースでも目にする。
この作品では最後にハートウォーミングなスタイルにしているが、実際のところ、始まりが始まりだけにそう良い関係なんて築けるのかという疑問は浮かぶ。
単純にミステリーに絞ってみれば、三人の女性たちのデートシーンに伏線が張ってあったことがわかる。
恋愛ものかと思えばミステリー、ミステリーかと思えば最後はドラマ。
なかなか面白い展開だった。
ただ枚数が枚数だけに物足りなさが残る。賞作品なので枚数制限があったのかも知れないが、もう少し色々掘り下げてほしかった。
また風大がドッグシッターという仕事を通して、ペット商業と保護犬譲渡活動という二つの相容れない世界の間で揺れる様子は考えさせられるものがあった。
外国ではペットショップでの個体販売自体を禁止している国もある。それが行き過ぎなのかどうかは分からない。その国ならではの純血種を守るという役目もあるわけだし。
最後は上手く行き過ぎな感もあったが、全体的にはテンポよく楽しく読めた。
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