【感想・ネタバレ】初歩から学ぶ生物学のレビュー

あらすじ

人はなぜ死ぬの? 心はどこにあるの? 進化や遺伝の仕組みとは? なぜオスとメスがいるの? 教科書以前の素朴な疑問から、具体例を厳選。断片的に専門知識を蓄えるのではなく、要点から体系的にわかりやすく解説。メディアで話題になる事柄も、基礎さえ押さえておけば、もっと理解が深まる! 文庫化にあたり、人類起源や免疫に関する最新の知見で大幅に改訂。いい加減でしたたかな生物の原理に迫る、恰好の入門書。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

斬新な切り口で生物学を語った本。生命とは何かから生物の仕組みや進化論、さらには病気の話までいわゆる生物学にとどまらない範囲を幅広くカバー。生命論、生態学、発生学、進化論、分子生物学といった領域が学問的な範囲。池田清彦は構造主義生物学の立場から科学論を語る生物学者とある。どうりで。

生命を定義するのは難しい。なぜなら、定義するとは不変の何かを見つけることだが、生命は、刻々と変化する。
「環境」も「心」も普遍の実体ではない。
「心」は脳の機能であって実体といったものではない。

「生物が物質からできている」という立場をとる現代生物学は「物質がどのような状態で存在しているとそこに生命という現象が出てくるのか」を説明しようとしている。

生物は、、、空間である。
自律性がある。
内と外の境界が必ず存在する。
一般の物体より高次で複雑なルールをもっている。
できるのにやらないという性質をもっている。
自分を構成する物質をどんどん変えながら、なおかつ全体としては同じという奇妙な「空間」=オートポイエーシス
根幹は「物質が循環する」ということ
究極的には物質の配置

DNAが遺伝されるのではなく、オートポイエティックなシステムが遺伝されてきている。
生命は38億年前に誕生しており、その生命が今もただ継承されているだけ。

近年のDNA解析により生物の系統がかなり正確に推定できるようになったが、携帯が似ているからといって、必ずしも系統が近いとは限らない。

環境が激変しても地球は困らない。
生物種の大量絶滅

現代人のDNAには、ネアンデルタール人やデニソワ人といった先史人類のDNAが混入している。

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2021年02月23日

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