あらすじ
「犬男がやったんだ」劭疝犬神通り魔殺人事件で起訴された男は、法廷でそう呟いた。弁護人も無罪を主張。そして、その公判中に同じ手口の第2の殺人が……。太股の犬の噛み痕、長靴の足跡は、この街に澱む「犬神伝説」に関係があるのか? 『神曲法廷』で「地獄」をさ迷いホームレスとなった名探偵・佐伯が、再び神の声をきき、事件の謎に挑む!!
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Posted by ブクログ
『神曲法廷』の続編ですが、お話自体は独立しています。
佐伯神一郎の能力(犯人に逢った途端、天の声でその人が犯人だと判る)によって早い段階で真犯人が明かされます。しかし、「真犯人はどのようにして事件に関わっているのか」は解らず、ミステリーとしての興味は最後まで惹きつけられます。
事件は小粒ですし、ラストの推理は前例がありますがインパクトは十分にありました。犬神伝説を絡めた幻想的な雰囲気も良かったです。