あらすじ
変わりたいと望みながらも「逸脱」できずにいる良治が出会ったのは、2メートル67センチの大男・猫田研一だった。さらに「成長」を続ける彼の身長は、ついに8メートルを越してしまう。その時、研一の恋人・伊藤タマコは、そして良治は……。心が目覚め、あなたが変わる。「自分革命」を起こす、成長と癒しの物語。奇妙な友情物語。話題が話題を呼ぶ、鮮烈の薄井ワールド。答えは自分の中にある!
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Posted by ブクログ
どんどん背が伸びて巨人になっていく男と
彼をとり囲む人間の心の交流、
そして彼を見せものにしようとする世間。
薄井さんは、心の美しさを何より大切にしているように感じる。
Posted by ブクログ
この著者の作品はどれも主人公のキャラはにてるところが多いんですけど、優しく、せつなく、どこか暖かく、青臭く、情けなく、無力で魅力的な作品なんです。
Posted by ブクログ
音声を文字におこすテープリライター=良治の出会った、大きな男=ケンとのお話。ちょっぴりファンタジーがかっていて、やさしくて切ない。とても読みやすくて、だれにでも安心して薦められる一冊です。
「逸脱」することを、「レイン・メイカー」を捨てることを恐れないこと。読み終わって、自分も、そっと背中を押されたような気がした。
Posted by ブクログ
声を文字に置き換える仕事をしている僕、「良治」と 2m67㎝の大男「ケン」、その恋人の「タマコ」の話。
とにかくどんどん大きくなっていくケン。
読者のあたしはすごく不安に思うけど 彼らは違う。
不思議なお話だったけど、すごく良かったー。
読み終わった今日は雨が降ってて なんだか物語に引き込まれたような読後感。
癒されました。
Posted by ブクログ
この人は現実のなかにファンタジーを何気なく入り込ませるのがうまい。「鯨の降る森」もそうだったが、「創作する」ということに非常にこだわっている。ところどころ、ちょっとファンタスティックに過ぎるところもあったが、それもまた良し。