あらすじ
月が落ちてくる。正体不明の『敵(エネミーズ)』の攻撃を受け、人類の滅亡はもはや秒読みだった。そこに現れたひとりの少年。彼は戦地に身を投じ、世界を救い、姿を消す。人類は彼を救世主と呼んだ。3年後。特級戦闘要塞都市『アラヤシキ』にて記憶喪失の少年・神代カイルが保護される。彼は神か、悪魔か、それとも救世主か?『文豪ストレイドッグス』原作者が描く、SF冒険譚ここに開幕!
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Posted by ブクログ
月が地球に迫るという衝撃的な設定のもと、特殊な力を持つ子供たちが人類の存亡をかけて戦うSFファンタジー。
本書のテーマは、人間とは何か?です。主人公のカイルは、記憶を失ったまま、アラヤシキという移動都市で目覚めます。彼は、人類を救った英雄だったのですが、その過去を思い出せません。そんなカイルはいやおうなしに、ギルドという組織に加わり、仲間たちと共に戦うことになります。しかし、彼の中には、敵と何か関係があるという疑惑があります。彼は自分の正体と、敵の真相を知ることができるのでしょうか?
本書に登場するギルドの子供たちは、特殊な力を持っており、その力で敵と戦います。しかし、ギルドの子供たちは、人類のために戦っているのに、人間として扱われていません。彼らは、自分たちの力のせいで、人間としての感情や記憶を失っていきます。彼らは、自分たちが何のために生きているのか、どう生きるべきなのか、悩んでいます。この本は、人間とは何かという問いに対して、様々な視点から答えを探そうとしています。
そんな本書の見どころは、迫力ある戦闘シーンと感動的な人間ドラマです。ギルドの子供たちは、それぞれに個性的な能力を持っており、敵との戦闘シーンはスリリングで息をのむようです。敵も、人間とは違う不思議な力を使って、ギルドの子供たちに挑んできます。戦闘シーンは、描写が細かく、臨場感があります。また、戦闘シーンだけでなく、ギルドの子供たちの人間ドラマも見どころです。
総評として、本書は、人類の危機という重いテーマを扱っていますが、人間とは何かという問いに対して、一つの答えを提示しているわけではありません。むしろ、この本は、その問いを投げかけています。
Posted by ブクログ
人類滅亡危機のSFバトル設定は苦手だけれど、少年が力に目覚めていくあたりからエンタメ度がぐっと上がってすっかりはまった。主人公が勝つのは予想できてもこの展開はワクワクする。面白かった!