【感想・ネタバレ】半助喰物帖（３）のレビュー

草香去来 / 灯まりも

慶応二年の第二次長州征討に従軍、合戦中に井戸に落ち、現代へタイムスリップしてしまった楢原半助（ならはらはんすけ）。現代日本で困っていた半助を見かねた一人暮らしの会社員・吉川香澄との共同生活もはや数ヵ月が経つ。社会人生活のストレスでお疲れ気味の香澄の生活に、幕末のモラルで生きる半助がうるおいをもたらす。一方、順応力がありすぎる半助も、釣りや旅行など現代日本の生活を謳歌し、現代ふうのレシピも我が物にしてしまうのだった！

[モズ · ★★★★★]

いろいろと新事実も発覚しますが、食事は常に丁寧に描かれています。羊羹を、「食べたい」ではなく「作ってみたい」と思ったのは、はじめてかも…

[ブクログ · ★★★★☆]

タイムスリップ侍と現代OLの奇妙な共同生活、第3巻。悪人が出てこないというのもあるけれど、時間や生活の捉え方など、現代では失われてしまった昔の感覚に気づかされることが、この穏やかムードの源なのかなと感じます。半助が「いる」ことが日常化してきた今、これから先のドラマ展開に期待です。