【感想・ネタバレ】アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪のレビュー

あらすじ

第1の罪 インフレ第2の罪 増税第3の罪 TPP参加第4の罪 原発再開第5の罪 シロアリ公務員温存第6の罪 改憲第7の罪 戦争へアベノミクスの次には何が起こるのか?日本はどう変わるのか?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

アベノミクス推進派、反対派、両者の著作を数冊読んでいる最中です。その中の1冊。「アベノミクス」といった場合、通常は安倍政権の経済政策を指しますが、本書は、政治にも強いエコノミストである植草氏だからこその、政治の裏事情を絡めた部分が大変興味深かったです。

検察・警察と大蔵官僚、マスコミの裏事情に詳しい植草氏の主張は、どちらかと言えば新自由主義を支持している私であっても、うなづける点は多々あります。

混合診療も、TPPも、自由競争も、基本的には賛成と思っている私ですが、いや、真実を知らないから賛成なのかもしれない、と感じさせられました。

植草氏のいう「米・官・業・政・電」のペンタゴンが日本社会に与える影響の大きさは、無視できないことも納得できます。本書を読んで、メディアが流す情報を見分ける力がいかに大切か、を痛感しました。

もっと、真実を知ろうとしなければいけないな、と思いました。本書では、何度も、「流布」「策略」「陰謀」という言葉が出てきます。植草氏が使ってこそ説得力のある言葉でしょう。

特に、領土問題は、日中、日韓、日露、どれをとっても実はアメリカの圧力がカギを握っているということ。ニュースの表面だけを追っていては気づかない点がたくさんあるのだということに気づかされました。

米国流が経済の主流であるグローバル社会では、米国の動向を注視しなければなりません。表立った動きのみならず、どのような意図が隠されているのか、という視点に立って、メディアの表舞台に出てこないニュースにも目配りする必要性を強く感じました。

日米安保、領土問題関係の勉強をしてみたくなりました。

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2013年11月30日

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