あらすじ
すぐそばにある『LGBT』が身近になる世の中への入門書!「カミングアウトは必要じゃない。だけど、隠す必要だってないでしょ?」最近よくきく「LGBT」だけど、まだまだ知らない人が多い。「知らない」より「知ってる」ほうが、きっといいーーそんなソボクな疑問に「オープンリーゲイ」の歌人として活躍する鈴掛真が答えます!
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Posted by ブクログ
合間合間にある短歌、好きだなぁ。なんて切ない。
ゲイやレズビアンというだけで特別視するような意識がある人にこそ読んでほしい本。自分はゲイではないから、心からわかることはできないけど、だからこそこうした生の声を綴った本を読む意義は大きいと思う。
…とは言え自分も、同性に(たぶん)恋愛感情を抱いたことがある。気持ちを抑えられなくなった時、「明日こそ言おう、明日こそ」って心に決めて眠りにつくのが日課になって、一年二年…。でも言ってしまえば今の関係のままではいられない。それは嫌。とうとうそのストレスに耐えられず、こちらから変な理由をつけて疎遠にしてしまった。
他の同性愛についての本も読んでみたいな。
Posted by ブクログ
ゲイの歌人・鈴掛真さんが著したLGBTへの入門書。
ゲイとして生きていた鈴掛さんのこれまでや思い、考えが知られて興味深かった。しかも、ところどころにある鈴掛さんの短歌もすごく良かった!
「交わし合う
言葉の数を
星にして
部屋一面に
描く星座図」 (p.31)
がいちばん好き。
Posted by ブクログ
思ったよりもちゃんとした本。
私はそもそも同性異性に関わらず、性愛の対象を世に晒すことが野蛮と思っているので、心からどっちでも良いんだけど、この人は「ゲイ」をキーワードに人として大切な事を語ろうとしてると感じた。
Posted by ブクログ
すごくカジュアルで読みやすい文体だった。
普通のことを普通のこととして捉えられるようになる本。
同性婚について、同性愛者に特権を与えようと言うんじゃなく誰もが平等な権利を享受できるようにしたいだけだというフレーズがすごくしっくりきた。
政治家ホントに大丈夫か?ってなってくる…
Posted by ブクログ
セクシュアリティに悩んでいるティーンの方は読んでみたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。そういった方々に老婆心ながらこの本をさらに効果的に読む方法を私なりに考えてみました。
第二章、第三章は鈴掛さん個人の体験に大きく依存している部分ですので、あくまで人を大切にする「プロセス」を真似してほしい、ということ。また、いわゆるヘテロセクシュアリティ(今まではストレートと言ってましたが)のかたも鈴掛さんの体験が全てとは思わないで「なるほどね」くらいで読んでいただくのがよいと個人的には思いました。
第四章、第五章は最近のLGBTQに関する社会問題について言及されており、鈴掛さんなりの考えがつづられています。
単なる趣味嗜好とセクシュアルマイノリティをとらえることがどれだけ残酷なことか、一人の当事者の率直な思いは必読です。
また、これは本書の唯一の欠点と言えるところで、どうしても男性目線、男性ホモソーシャルからの視点になってしまっていることです。テレビを見ていてもわかると思いますがセクシュアルマイノリティで、オネエのようにキャラを全面に押し出して成功している芸能人で女性ってあまりいらっしゃらないですよね。少しだけ頭の隅ん置いて読むといいかもしれないな、と女性としては思いました。
文中に「女嫌いのゲイ」という単語が出てきます。ということは「男嫌いのレズビアン」もいるのです。ここに限ったことではないですが鈴掛さんのおっしゃっていることを様々な立場の人に置き換えて考えてみることが、月並みですがより良い社会に変わっていく一歩になると思いました。
Posted by ブクログ
(オープンリー)ゲイであり、歌人である著者が、質問に答える形式で自身のことやLGBTについて語る。
非常に率直でテンポのよい受け答えで、著者の人柄がよく伝わってきた。一人の等身大のゲイの方の姿を知り、そこからLGBTについて理解を深めるという点で、良い本だと感じた。
Posted by ブクログ
ゲイの生きづらさをカジュアルに語るが、性格もあってか、時代なのか、同性を好きになり報われる可能性が低い以外は普通ということがよくわかる。10代の教科書になる。