【感想・ネタバレ】お登勢のレビュー

船山馨

淡路島の貧農の娘･お登勢は、徳島藩の家臣･加納家に奉公に出た。そこで陪臣･本田貢に惹かれるが、加納家嫡男に恋慕される。分藩運動に起因する稲田騒動や北海道･静内への移住を背景に、幕末から明治にかけての波乱の時代、愛を貫き、修羅場をくぐり、大地に生きる"永遠の女性像"を描いた、長編歴史ロマンの傑作。沢口靖子主演で、NHK連続ドラマ化された感動作。

[ブクログ · ★★★★★]

2001年、NHKで連続ドラマ化。
淡路島、黒岩出身のお登勢が洲本へ奉公に出て、北海道日高で牧場に手を染めるまでの歴史ロマン。

[ブクログ · ★★★☆☆]

静内に入植した徳島藩稲田家の壮絶な物語を女主人公で描くのが残心、徳島藩に客分として共に統治した稲田家であったが、創設から世代を経て幕末ともなると稲田家の家臣は本藩である蜂須賀家から見ると陪臣の立場、それも浅葱足袋と差別される日常を、戦国時代に巻き戻し稲田藩（洲本藩）として独立したい気運を幕末の尊王攘夷に夢をみて稲田家は勤王集団として活躍した者の、地元の騒動を咎められ蝦夷地開拓の命令がでるという、やるせない話を女の子の「好き」をメインに物語をつくる・・・やはり斬新