あらすじ
大ベストセラー「ざんねんないきもの事典」(高橋書店)の監修をした今泉忠明さんは、父、兄、息子さん、そしてご本人も、みーんな動物学者です。お父さんの指導で罠でネズミを捕まえ、剥製にしていた小学生時代、あれよあれよという間に動物の生態調査に引きこまれていった大学生時代、そして好きなことを仕事にして走り続けている今現在……。動物大好きな人は必見! あまりにも動物まみれな人生を、活字で体験してください。
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Posted by ブクログ
動物学者の今泉先生が動物学者になるまで。
動物学者の父と兄。親子三代ってすごい!
そして生活は想像以上に幼少から動物一色で驚きました。
小学生から父親と山へ標本採取へ行き、自宅で動物標本作成の手伝いまで。あまりに本格的だし、自宅にいる動物もコウモリ、ヘビ、ネズミ、モモンガ、リス…と実に様々。
イリオモテヤマネコ発見エピソードには興奮したし、色んなことが興味深く面白かった♪
『科学は自由であるべき』
という言葉が印象的でした。
児童書で読みやすいので子どもたちにも読んでほしい1冊。
Posted by ブクログ
小学生向け?なのか、字が大きく読みやすかったです。
動物学者の先生がどういう日常を過ごされていたのかも細かく記載があり興味深かったです。
イリオモテヤマネコの発見から新種登録の過程はワクワクしたし、その後のベンガルヤマネコやツシマヤマネコとのDNAの面からの類似については、そういう観点からも考察するんだと感心しました。
小学生とかが、夏休みとかに読んだら将来の夢が変わっちゃうかもしれない、面白い本でした。
Posted by ブクログ
児童書だが、大人でも充分ためになる。
特に、富士山の小屋で遭遇した、「得体の知れないモノ」の話は中々ない経験というか、修羅場というか。
著者のハシビロコウをまとめた雑誌などもお気に入りです。
Posted by ブクログ
今泉という名前を見ると 吉典さんを思い出します。
子供の頃読みました。
読んだというより 猫関係の本だったと思います。
忠明さんも 気がつけばお父さんの後を追いかけるように
動物学者になっていました。
フィールドが好きなのは血筋なのか
それとも子供の頃から慣れ親しんだからなのか
わかりませんが 良い環境で育っていますね。
学生向けの図書だったので とてもわかりやすく書かれていました。
こういう風に情熱を向けられるものがあるって
いいですね。
Posted by ブクログ
ざんねんな生き物事典の監修をされた今泉忠明さんの著書。ざんねんな生き物事典も面白かったし、表紙の絵もかわいくて思わず手にとってしまった。
カテゴリとしては児童書らしいけど、大人でも読み応えがある。
著者のユニークでアンユージュアルな体験が面白く、ストーリーにぐいぐい引き込まれていく。既に70歳を超えていらっしゃるというのに、幼い頃や若い頃の思い出話もみずみずしく描かれている。
純粋に、著者の人生を追体験できるようでワクワクしながら読めた。
それから、動物学者という普段接することのない世界を知れたところもとても面白かった。動物学者といっても様々な分野があり、研究の対象も様々。しかもカッコイイ華々しいことばかりでなく、かなり地道な作業も多く、忍耐力が必要なよう。そして自然相手ということもあり、危険と隣り合わせな職業のようだ。
自分が知らなかった動物や、その習性などもたくさん知れて、そこもまた面白かった。
以下、読書メモ
・自然の中で学ぶ、実物を見る
(動物たちご生きる現場に実際にアシを踏み入れるからこそ、わかることがたくさんある)
・体力づくりが役に立つ
・動物学者には理論も大切だが、フィールドワーク、調査、研究も大切
・科学は自由であるべき
科学の世界では、つねに仮説を立て、それを立証できるような証拠を研究や調査によって集めていきます。仮説は、自分が考えるままに自由に立てるべき。(だが客観的な視点も持つ。)
・自分を信じる力、目標に向かって突き進む情熱、それでいて冷静な視点。この3つのバランスが大切
・動物学者といえど、多くの人とつながりも大切。様々な協力関係が必要。
・仲間を持つことの大切さ
仲間は、価値観が近く、同じ目標に向かって協力したり、切磋琢磨しあう人のこと
こどもの頃は無条件に仲良くできる「友達」を持つことはとても大事。友達と遊んだり、ケンカしたりする中で学ぶことがたくさんある。
(同窓会には参加しない)
・ウジューヌ・デュボアの情熱(ジャワ原人)