あらすじ
人間の赤ん坊を拾った神竜バハムートは、生物最強の地位を捨て、正体を隠し人間として子育てをすることに。天使のような少女に成長した娘のシャルロットと過ごす平和で穏やかな日々……。ところが溺愛するシャルロットが、冒険者になってバハムートを退治すると言いだして――! バハムートと人間、2つのステータスを持つ最強の保護者が、愛する娘と冒険の第一歩を踏み出す――。異世界ほのぼの父娘冒険譚、ここに開幕!
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娘の可愛さを愛でるのみ
ドラゴンが人間の赤子を拾い、人に化けて育てる話。
赤子~幼児期迄は描写なし、娘が幼女(7歳)から本格スタート。
娘さんの言動は読んでほんにゃり、癒されます。
しかし、父娘物では娘だけではなく父親も重要なファクター。
残念ながらこの作品では父親に父としての魅力が一切感じられず、むしろこのキャラのお陰で読むのすら苦痛に。
確かに娘に駄々甘で、親子の会話で娘の可愛さを強調させる、と言う役割は果たしています。
が、父として、むしろ人(ドラゴンか)としての魅力、深みが一切ない。
はっきり言うと「馬鹿」にしか見えない。
例えば父娘で冒険者登録に来た場面があり、水晶に手をペタリ、で魔力を測ると。
そこで一切前触れもなく、鼻くそをほじり水晶にペタリ。魔力オーバーフローで水晶爆散。
はぁっ!?て感じです。老廃物でもこれだけ~と魔力の多さを強調したい様でしたが、どう好意的に見ても馬鹿にしか見えない。
どうしても強調したいなら、鼻ムズムズ→くしゃみ→ツバがとぶ→水晶に付着→ドカン、とかならまだしも。
他の登場人物との会話も受け答えが全体的に軽く、ドラゴンとしての長い生から来る深みが全くない。普通の人間の30代としても、ない。
なので、ただただ幼女の言動を愛でるだけの作品となってしまっている。
逆に、その点を愛でるだけで良いならこの作品でも十分及第点かな?
同じ父娘物としては若干方向性は異なるが
『冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた』の方が娘可愛さに加え、しっかり家族のほっこりさを味わえてお薦め出来る。父さんも渋く格好良いしね!