【感想・ネタバレ】広域指定127号事件のレビュー

あらすじ

同じ時刻に発生した三件の殺人事件。東京、埼玉、栃木の三ヵ所で車ごと焼き殺された三人の男は何者なのか。何故、同じ時刻に殺されたのか。各県警と合同捜査を開始した警視庁捜査一課強行犯担当第六係長南部平蔵の前にいくつもの謎が立ちはだかる。ルーキー刑事友木を加えあの南平班が事件の真相に迫る。

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Posted by ブクログ

離れた場所で起きた三件の焼殺事件。
目撃者の証言から、ほぼ事件発生の時間は特定された。
同時刻に起きた事件に、南平班が挑む。
警察をミスリードするように残された証拠。
犯人の目的はどこにあるのか、意図的に残された痕跡をひとつずつ検証していく南平班。
南平班の構成メンバーが個性的でいい。
現場百回というが、小さな遺留品から真実にたどり着く過程は面白かった。
刑事という職業は想像力がないとやっていけないのでは?と思ってしまうほど、あらたな発想が求められる職業のような気がしてくる。
犯行の動機があまりにも世俗的で嫌になる。
愛情さえも損得勘定の中では何の意味ももたない。
犯罪を扱っている物語なのだから仕方がないが、どこか寂しくなるような気もした。
ラストの南部のひと言がいかにも南部らしくて、物語の最後を和みのあるものに変えてくれた。

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2017年02月27日

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