【感想・ネタバレ】意識と自己のレビュー

あらすじ

何かを見る、聞く、触るなどによって身体的変化が生じ、情動を誘発する。この身体状態は脳内で神経的に表象され、感情の基層となる。では、感情はどのようにして「私」のものと認識されるのか。意識はそのときどのように立ち上がり、どう働くのか。ソマティック・マーカー仮説、情動と感情の理論を打ち立てた著者が解明する「感情の認識」という問題。哲学にも通じた世界的脳神経学者の名著。

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Posted by ブクログ

意識とか自己とか考えるとき、曖昧でどこから手をつけていいかわからなくなる感じがするけど、この本は著者が問題に至った経緯とか使った手法とか用語の定義とかかなりきっぱりしててわかりやすかった。
私は、「意識」っていうとき言葉で考えることを主に指したり「自分」っていうとき自分の中の自分の記憶のこと指したり社会の中での自分の立場みたいなのを指したりごちゃごちゃだけど、この本で出てくる「意識」「自己」はかなりレベルごとに整理されています。「中核意識」、普段意識してないけどある。

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2023年02月11日

Posted by ブクログ

学術文庫らしい一冊。
学術的な本を読み慣れていない人には難解なだけで読み進めるのが苦痛だろう。逆に読み慣れていて興味があればハマる。一度だけ読んで終わりにしたくない。時折パラパラと捲って読み返したい名著。

学術的でありながら文学的表現も多く、ところどころ立ち止まっては赤線を引いたりメモしたくなる。原著が素晴らしいのか翻訳が素晴らしいのか、とにかくおもしろい。

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〈メモ〉
情動はホメオスタシスの調節になくてはならないもの。

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2019年09月21日

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