【感想・ネタバレ】日本国外務省検閲済 外務省犯罪黒書のレビュー

あらすじ

外務省では、外国で飲酒運転をして人をひき殺したキャリア官僚が、何食わぬ顔で出世しているーーそんな信じられない事例の開示から始まる本書は、佐藤優氏を鈴木宗男氏とともに「社会的に抹殺」しようとした外務省が、いかに身内の「犯罪行為」に甘いかを、すべて事実に基づいて指摘している。ハレンチ行為を働いた官僚の中に、前外務省事務次官で現駐米大使の杉山晋輔氏も含まれている。

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Posted by ブクログ

2006-7年の雑誌記事を後年まとめ直したもので俎上に乗っている話自体は少し前のもの。但し、古賀茂明さんの官僚本と平行読みしていて気付いたのは、年数は15年ほど経っているし、経産省と外務省という違いはあるが、指摘は似通っているなと。

佐藤さんの官僚の能力低下から保身や謀略に走り、真にこなすべき国務をやってないというのは古賀さんの官僚性弱論と同じことではないかと。

メディアを絡めとるのも、お金のある(今は無いかもしれないが)外務省は飲み食いで、そうではない経産省は情報によってというのも、同じ。

また西山記者事件について当時の吉野北米局長や西山記者本人にインタビューして、事実関係や認識を炙り出しているのも面白い。情報隠しの体質は経産省や他省と全く変わらないが、国民への説明を忌避して密約を闇に葬ってしまったがために、今の日米関係の不均衡な基礎ができてしまったという指摘は重い。

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2020年12月29日

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