あらすじ
はじまりは、衝撃的な2通の手紙。同性の後輩からは「とても好きです」。絶縁状態の人物からは「会わせていただけないか」。中学生・周一郎の最強の遺伝子が、今、目を覚ます。講談社児童文学賞佳作受賞後、期待の第一作!
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Posted by ブクログ
「カラフルな闇」の続編、本作の主人公は男の子のクリシューで前作の主人公志帆も重要な役どころで登場する。
メインテーマ「祖父との和解」を中心に、もう間もなく遠くへ引っ越しする主人公の葛藤を上手く書き込んだ佳作。ジュブナイル(なんだろうな)にしておくのは惜しいが、ジュブナイル世代に是非読んでもらいたい。若いからこそ共感持てる部分が多いはず。
それにしても、たった1時間の読書時間で読めてしまうのに、この爽やかな後感触はなんだ!力任せでないストレート、いいなあ、こういうの。
Posted by ブクログ
今生きてる、全ての人がきっと最強の天使。
つらつらと繋がって生き残ってきた果てにある存在なんだっとゆーことに
改めて思い至らせてくれて感謝。
父家出、母を責めるじじい。
なかなか衝撃的なワンシーンで、クリシュー、もうちょっといろいろ
心に暗い部分抱えてて、とゆー話になるかと思いきや、
案外かろやかにいろいろ描かれていって、結構明るいはなしだった。
幼い頃の自分の中での記憶の改竄ってのがちょこちょこあって、
それが、そうじゃなかった、と気づかされるたびに、
ぎゅっと蓋をしてたなにかが開いて、風がとおるように、
クリシューの心が開かれていく感じがよかった。
でも好きな子のはしる姿を、画にするなんて、なかなかクリシュー芸術肌だね。
ハム君の誤解は笑った。
まあ、そんなとこだろーとは思ったけど。
もし、その通りの手紙だったら、また違った感じのストーリーになったかも。
じじいは最初、ほんっと最悪のイメージだったけど、
ラストのエロじじいに爆笑。孫のためにとっさにフォローしてくれるとはっ。
が、それならもうちょっと早く和解しててもよかったのでは、とちょっと思う。
父は殆ど、出番も、存在感もなかったなー。
つーかなぜそんな近くで働いてんだよ、ありえないー。
あんたの後悔まで背負いたくない、とゆークリシューに同感。
が、いつか、
いつか、また、面と向かって会う日がくるのかもなー。
でもそんときはきっとクリシューの方がずっと大人なんだろうけど。
Posted by ブクログ
可もなく不可もなく、かなあ。
登場人物一人ひとりをもうちょっとだけ深く掘り下げればより面白いかもしれない。
でも「じじい」はいいなあ。
こういう「じじい」は微笑ましい。