あらすじ
終戦直後、占領下の沖縄で、初めて堂々と米軍にモノを言った伝説の男・瀬長亀次郎。「地球の裏側から来たアメリカは、ぬするれいびんど……泥棒だ!」演説会には10万人を超える人々が集まり、熱狂する。ついに米軍は微罪で亀次郎を逮捕、宮古島の監獄に送るが、奇跡的に生還、那覇市長に当選。市長の任期はわずか1年で終わったが、70年には衆議院議員に当選。佐藤栄作首相とド迫力の論戦を繰り広げた。
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Posted by ブクログ
瀬長亀次郎という漢が、戦後の沖縄で米軍と戦い、国会で政治家と闘い、武器ではなく言葉一つで勝負する姿に心を打たれました。
那覇市長の時に、アメリカからの嫌がらせをモロに受けても屈せず、国会議員になっても、日本全土の安全のために犠牲になっている沖縄を守ろうと、常に真っ向から戦っていたことを、自分はあまり理解しておらず、少し自分自身を恥じました。
観光地として遊びに行く沖縄もいいですが、歴史と現状を考え、学びに沖縄に行くのも大事だなと思いました。
Posted by ブクログ
沖縄の英雄、瀬川亀治郎の伝記。
熱い話である。
瀬川は民族主義者だった。が、彼のいう民族は日本民族であり、そこには沖縄人も含まれる。琉球民族、大和民族という分け方はしなかった。学問的に共産主義を学びある程度支持していたが、これには時代性もあるだろう。暴力革命は明確に否定しており、本質的には共産主義者ではなかった。
後半の佐藤栄作との舌戦は、個人的にどちらかといえば佐藤側を支持する。地政学的な要地であるため沖縄に基地は必要、としか言いようがない。現実的にはそうだと思う。残念ながら、中国が一党独裁の軍事強国である時点で仕方がない。しかし、本土側からの歩み寄りも必要だろうと、改めて思う。
何にせよ、瀬川亀治郎の生きざまには敬意を覚えずにはいられない。