あらすじ
薬の製造を唯一の産業とする島「久寿理島」で、470年間、女子直系一族だった木葉家に突然生まれた男子・草太は、島の人から「ぼっちゃんは天が下さったのです」と言われて、大事に育てられてきた。15歳の春、草太は、その製法が女性のみに受け継がれてきた「気やすめ丸」を万人に効く薬へ改良するために、島の運命を背負って東京へと旅立つ。
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Posted by ブクログ
おもしろかった!題名からしておもしろい。
今まで読んだまはらさんのとはなんかちょっと味わいが違うような気も。
下宿先が変わっていることもあって、
わいわいがやがやな感じ。
植物たちの声も聞こえてくるし。
秀有とは敵対関係っぽくなるのかと思いきや、意外といいライバルになるのかも。
牧野教授はなーんか怪しい。
父親が誰か、とゆーのはまた後々でてくるんだろーなー。
でもまあ、いっしょに登ったとゆー営業さん、なんだろうが。
しかし、戻ってこないってどーゆーことなのかなあ??
普通に考えれば死んだってことになるんだろうが、
魔女島、だしねー、なにが起こっても不思議じゃないような気がする。
基本的に生理的にうけつけないーっというキャラはいないので
健康的に楽しく読めるおはなし。
これは続きが楽しみ♪
Posted by ブクログ
木葉草多(きばそうた)は15才。江戸時代から続く生薬を作って売っている木葉家の、400年ぶりに生まれた男子だ。久寿理島(くすり島、別名・魔女島)で薬草の栽培、採取、それらを使った生薬の製法は、代々、女が秘薬として守り続けてきた。草多の母・里辺花(りべか)は42才で、だれの子がわからない草多を生みはしたが、島のみんなで草多を育ててきた。草多は島の子なのだ。
木葉家の男は、女のように薬の製法を教えてもらえない。男は自分で、よりよい薬「気休め丸」を完成させなくてはならない。
そこで、草多は高校から、久寿理島を出て、薬学を学ぶべく私立和漢学園(幼稚園から大学院まである学校)へ行く。
「わからん荘」という下宿に住むことになった草多。そこには個性的な住人達がいた。管理人で草多の身元引受人の橘欄。もと医者の旅好きな老人だ。
熊野嵐(くまのあらし)、リーダー、北海道出身。ぼさぼさ頭で心優しすぎて動物実験が出来ず、万年高校三年生。
細川伸太郎、滋賀出身。メガネの秀才。高2。
黒田真赤(くろだまき)。15才。橘欄の孫娘。双子の妹ブランカ(白という意味)は母親が連れていった。クールで成績優秀。
授業がはじまると、
草多は授業についていくのに精一杯。他の製薬会社の息子など、すごい優等生もいるが、
しかし草多には ある力があった。 植物の声がきこえるのだ。
それに、久寿理島にいるころ、(記憶には残っていないが)、草多は竜の骨を拾ってきた。紐を付けて持ち歩くこの竜骨にも不思議な力がそなわっているようだ。
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まだ一巻、ということですが。
はじめは漢字の多い読みにくい名前や文体が鼻についたものの、後半はファンタジー色がつよくなって面白くなっていく。二巻以降が楽しみ。