あらすじ
―きみはその目で何を見てる? その耳で何を聞いてる? その心で何を感じてる?―気持ち悪いオタク男子として教室で生きる茅野。まわりからかわいいと褒められながら教室で生きる繭。繭が茅野の好きな魔法少女のアニメに似ていること以外、接点がなかったはずの2人の世界があるときから混じりはじめ…。
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イメージと想像
イメージって言葉をこんなに考えたことない。
『想像』って『想う像』って書くけど押し付けがましくなく良い言葉だと思った。
子供に読んで欲しい作品でした。
Posted by ブクログ
持ってない人も持ちすぎてる人もなかなかに生き辛い。学校という檻の中で同調圧力に曝され、息を潜めるように慎重に毎日をやり過ごしている。キモオタの茅野とキラキラ女子の繭。真逆の存在なのに、他人が押しつける自分のイメージを嫌悪しているという点では共通している。魔法少女ピュアミントはイメージに縛られ窒息しかけているふたりを愛のパワーで救うのだ!
変わることができるのか
国籍問わず突然無差別殺人などの犯罪をやらかした人々のことを調べると、その人たちの少なくない数がこの主人公に近いメンタルだと思った。長期間社会的な地位が最下位でみじめな思いをしていながらも自分でそれを受け入れないし脱出しようという行動もしない(できない)。この主人公はどうなっていくのか。
Posted by ブクログ
他者からどう見られるかというイメージの問題と、ないはずのものを有らしめる想像力という意味でのイメージの問題がパラレルに語られているのがおもしろい
ラストで繭がピュアミントになるシーンは泣ける
匿名
虚像と実像
教室の隅で同じ趣味を持つクラスメイトと好きなアニメの話題で盛り上がるオタク男子の茅場は他のクラスメイトに自分のことや好きなアニメのことをバカにされて怒りを覚えながらもろくに反論できず心の中で毒を吐くという学校生活を送っていた。
そんな彼が目を離せないと思っているのはクラスの一軍女子である関谷繭である。
彼女は男子たちに人気で女子たちともよくつるんでいるのだがその関谷の見た目が茅場が好きなアニメキャラのピュアミントに似ていることから視線をつい送ってしまう。
ある日体育の授業でけがをしてしまい教室で休むことになった茅場は教室に行くと関谷が自分の私物のフィギュアを見ている場面に遭遇する。
茅場がなんとなくつぶやいていた言葉からネットで検索してみたところ同じキャラがヒットしたのでそれを話題に出してみたが…。
Posted by ブクログ
藤緒あいさんの作品は、「もしくはルーズソックス (2016)」➡「かわるがわる変わる(2017)」➡ で、今回『イメージファイト(2018)』を読んでみた。 一番楽しめた!! 繭ちゃんがマジで可愛かった。