【感想・ネタバレ】空男（３）のレビュー

糸川一成

新人男子CAとして日本アイランド航空で働き始めた空賀カケルだが、経営改善のため使用機種を一回り小さくすることが決まり、CAも減らされることに。国際線のCAになるという夢をかなえるには、会社の立て直しで役に立ち、親会社である日本エアラインサービスへの特別推薦を手に入れなければならないという高殿の言葉にカケルは!? そんな時、乗務する便にケガをしてストレッチャーに乗ったままの親友を乗客として迎え……。

[ブクログ · ★★★★☆]

国際線のCAを夢見る男子CA・空賀カケル。
会社のコスト削減対策のひとつ、小型機種への入れ替え。それはCAの削減を意味していた。
親会社への転籍を目指す新人CAカケルの奮闘が続く...

ある日、ある便に、親友の正義がストレッチャーに乗せられ搭乗することに。更に『PRIS(被疑者)』も刑事とともに搭乗。
果たして、一体何が起こるのか？

正義の体調が急変悪化し、予断を許さない状況に。しかし、この機に医者は搭乗しておらず、唯一の医者は、なんと手錠をかけられたPRIS(女医)のみ。

一刻を争う状況に、刑事はPRISの診断・治療を許さない。ギリギリのこの状況で、果たして、カケルの取った判断とは？

多くの乗客の命と、目の前の患者、守るべきものは？
空の上という密室で、いったい誰が何をなすべきなのかが、問われます。