【感想・ネタバレ】夏の吐息のレビュー

あらすじ

永遠に待ち続けると思うのです。世界のどこに行っても、地の果てにいても、私はあなたを待っている。――6年前、突如行方が分からなくなった恋人を待つ女性のモノローグからなる表題作他、濃厚な死の影の間近で紡がれる詩情。著者自ら「この六編を超える作品はもう書けないかもしれない」と語る傑作短編集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

短篇6話。解説 堀茂樹。
秘めごと
月の光
パロール
夏の吐息
上海にて
春爛漫

「上海にて」は、なぜ上海なのかがわからなかった。
全体に死と恋愛とが交互に現れる叙述的な小説。
小池真理子が目指しているものは分かった。
明るい気分の時は、明るい気分じゃないときには読めないかもしれないと感じた。
い気分の時に,底から這い上がるのに読めるかもしれないと感じた。
読むときの姿勢の持ち方でなんとか読めるのかもしれない。

0
2012年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

標題作を含む6つの短編。どの物語も額装された1枚の絵のように、叙情的な美しい世界を見せてくれる。
そのどれもに共通して感じられるのが「死」、「愛」、「エロス」。私たちの年代にこの作品が沁みるのは、様々な過去の経験を越えてきて、死の影を感じ始めた今だからこそなのかもしれない。
個人的には「パロール」がとてもよかった。
若かりし頃に意味も分からずにその色気に惹かれて聞き惚れたアランドロンとダリダの「パローレ・パローレ」が出てきたからかもしれない。また聞きたくなった。

0
2017年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

恋とは少し違う人間関係をはぐくんでいる、様々な男女の話が収録された短編集。記憶と停滞している心のうちをきめ細やかに描き、何かが動きそうなところで終わるようなものが多く、いろいろ積んで生きてきた女の独り言といったカンジでしょうか。

わかるような、まだそこまで達していないような、もう少しして読んだら、またちょっと違うのか、とかそういう印象でした。

もしかしたら再読かもしれないけど、全く覚えがないので、登録しなおし。

0
2011年11月29日

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