【感想・ネタバレ】核武装論 当たり前の話をしようではないかのレビュー

あらすじ

「非核三原則」には嗤いを、「核の傘」には疑いを。核武装に現実味を感じていないのは日本人だけだ。蔓延する偽善的な平和主義に抗して老師ニシベが語る「核」への天下の正論。北朝鮮の拉致問題、核武装問題が騒がれる今日、日本人が避けて通れない議論の核心!!

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Posted by ブクログ

刺激的なタイトル。西部邁氏の著作を読むのは(多分)初めてだったが、公に対する言葉には説得力があった。

氏の言うポピュラリズムが蔓延した現在の日本の社会状況では、リアルな世界のパワーゲームの中で日本がどのように対処していくべきか(核武装すべきか否か)といった話が冷静に議論できるとは思えないが、戦後の平和教育による我々の価値観(それを肯定するにしろ否定するにしろ、あるいはそういった二元論ではなく別の道を探すにしろ)をもう一度問い直す作業は必要だなと思った。

そういえば村上龍氏の「半島を出でよ」でも自衛隊は動かなかったし、もちろん米軍も動かなかったよなあ。あれは相当リアリティがあると思ったが、リアルな現実を知り、分析し、想像し、議論の俎上に載せることが大事なことで、そこできっちり「議論」しなければならない。黙殺やアレルギー反応的拒否では「議論」にならない。

そういった意味で、この本は質の高い1冊だと思う。いくつか情報を集めて、まずは自分のなかで思考実験をしてみたい。

それにしてもこの本を地下鉄の中でカバーなしで読むのにはいささか躊躇した。これも戦後平和教育によるスリコミの成果だということでしょうか?

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2010年07月03日

Posted by ブクログ

そんじょそこいらのへタレ・自称・保守とは格調が違う。タイトルでは「当たり前」といっているが、読むにも覚悟が必要。

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2009年10月07日

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