あらすじ
いまも聞こえる君の声に励まされ、勇気をもらって、僕はこうして生きている――京都大学iPS研究所所長・山中伸弥氏の言葉です。山中氏をはじめとする15人の友が、天才ラガーマン・平尾誠二と過ごした人生の宝物のような日々、そして、いま平尾が語りかけてくることを綴ります。平尾誠二は、いまも人々の心の中で生きているのです。涙なしには読めない、喪失と再生の15の物語――なぜ君といると、あんなに楽しかったのだろう。そして、平尾誠二とワールドカップを見たかった‥‥。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
ラグビー元日本代表監督、故・平尾誠二氏とノーベル賞学者、山中伸弥氏の友情を描いた前作「友情」の続編。今回は山中氏は冒頭にのみ登場し、それ以外は平尾氏と主にラグビー関係で親交のあった方々が平尾氏との想い出について語り、最後にご家族の方の手記で締める、という構成。
どの方も口を揃えて「平尾氏は気配りが素晴らしく、熱くてクールで面倒見がよくて」と語り、平尾氏と出会えたことに心から感謝しているのが窺える。もちろん「屍に鞭打」たずのコメントではなく、本心から全員が平尾氏をすごい人だったと思っているのがありありとわかる。
私自身とはあまりにも違いすぎて、参考にさせていただく余地もないが、世知辛い世の中、こんな風に人間関係を大切にしている人たちがいるんだと思うだけで気持ちが温かくなる、前向きになれる一冊だ。
本の内容というより、平尾誠二氏の人生に星5つである。
Posted by ブクログ
美意の按配「起こった事全ては天の配剤である」と言う寓話
平尾さんが亡くなった時、親しい友人から思い出すことが最大の供養だよと言われました
平尾誠二の魅力の根底にあるのは、人に対する飽くなき興味だと思います。人が好きで、どんな人にもきちんと向き合い、よく観察されていました
何かと頼まれたら、とにかくスピーディーに動け。偉そがるな、もったいぶるな。相手のために、常にすぐ動け