【感想・ネタバレ】睡眠の科学・改訂新版 なぜ眠るのか なぜ目覚めるのかのレビュー

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Posted by ブクログ 2018年02月25日

睡眠という現象を軸として、あらゆる脳機能の根底にあるシステムを概観し、心のメカニズムや精神疾患の原因を解き明かすことを射程に入れる、末広がりなお話になっていて興味深かった。

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Posted by ブクログ 2022年08月18日

睡眠と覚醒のメカニズムをわかりやすく説明しているという本書、寝ることについて構造や仕組みが説明されている。かなり非常に超絶難しい。

過去に『スタンフォード式 最高の睡眠』 西野精治は読んでいるが、ほぼほぼわからんかった。

さすがブルーバックス、長く人知の向上に貢献してきただけある。

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Posted by ブクログ 2021年11月15日

なぜ生きるのかの次ぐらいに謎であろう睡眠。なぜ眠るのか、なぜ目覚めるのかの科学。

2010年出版の改訂新版2017年刊。生物に睡眠がなぜ必要か。寝ている間に何が行われているか。また寝たり起きたりのリズムはどのようなメカニズムなのかと等々睡眠の科学。

筆者も触れていいるが「どうすれば良く寝られる」...続きを読むというようなハウツー本ではなく、あくまで科学を追求、なので中身は高度。

科学をあなたのポケットに。ブルーバックスらしい一冊でした。

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Posted by ブクログ 2021年07月02日

◯さすがブルーバックスという感じの内容。睡眠における身体(主に脳)のメカニズムを解説しており、タイトルを裏切らない、素人向け科学の本。分かりやすい。
◯相変わらず寝られないことが多かったので、試しに読んでみたが、他の本とは異なり、こうすればリラックスして寝られますよ、睡眠の効率が上がりますよ、という...続きを読む生やさしい内容ではない。心療内科、精神科というよりは、脳科学
◯本の構成としても、睡眠のメカニズムを分かりやすく(自らの研究業績も併せて)開設し、後半では、睡眠に関するFAQもついている。FAQは身近な質問が多く、とても面白い。

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Posted by ブクログ 2021年04月05日

「夢は幻覚の一種」「こころを病んでいるときは睡眠が最高の癒しになる」。

睡眠の科学的分析だけではなく、夢の話や睡眠にまつわるエピソードなど、読み物としても面白い。単純に「知らなかったことを知る」喜びを味わうこともできる。

きちんと睡眠時間を確保することが、仕事や健康の質を上げる第一歩だと改めて認...続きを読む識した。色々と活動しているなかで睡眠不足にはなりがちだが、しっかりと寝よう。

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Posted by ブクログ 2021年03月14日

専門的で私には難しいところもありましたが、「睡眠は非常に大事❕」ということは改めてよくわかりました。
よく寝てパフォーマンスを上げていきましょー!
ぜひぜひ読んでみてください。

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Posted by ブクログ 2020年11月01日

<動機>
毎日あまりに眠いので、眠気を除去するヒントがあればと思い読んだもの。

<成果>
・眠気に対抗するウルトラCはなく、単に睡眠の量または質が十分でない可能性があると自覚した。毎日少しずつ睡眠時間を増やし、睡眠負債の解消を試みる。
・自由自在に身の危険を感じることができれば、眠気を追い払える可...続きを読む能性がある。

<要点>
・なぜ眠るのかは謎。ただ、眠らないと眠気を追い払えない。
・睡眠を省略することはできず、いつかは必ず眠ってしまう。ただ、脳には恒常性を維持しようとする働きがあり、ある程度の睡眠の乱れには柔軟に対応する。
・睡眠は身体の恒常性維持、精神の正常な機能の維持、記憶の強化に関与している。
・脳内には睡眠システムと覚醒システムが別個に存在し、それらの力関係で睡眠と覚醒の切り替えが発生する。
・覚醒時間の長さや心身の疲労度により「睡眠負債(睡眠圧)」が増えていくと睡眠システムが優位になり、睡眠をもたらす。睡眠負債の正体は謎だが、覚醒中に脳内に蓄積する特定の物質である可能性がある。「アデノシン」が有力。
・睡眠負債は睡眠状態になることでしか返せない。
・覚醒は「食っていくため」「食われないため」の仕組み。不安やストレスが眠りを妨げるのはそのため。不安やストレスを感じたり、逆に興奮しているとき、脳は「寝ている場合じゃない」と思い覚醒システムを優位にしてしまう。同じ理由で、空腹時も覚醒システムが優位になる。
・動物やヒトにとって、睡眠状態がデフォルトであり、注意や行動が必要なときに無理をして覚醒している可能性がある。
・体温を下げることで入眠できる、光で体内時計をリセットし、入眠習慣を作れるなどは世の中一般に流通している説の通り。

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Posted by ブクログ 2020年09月30日

「睡眠」とは何かに迫る。脳科学、神経科学のフロンティアを覗く専門的文庫本

●感想
 睡眠に対して「what」から迫った本。ハウツー本は多いが、真摯に「眠る」ことそのものについて語る本は少ないため、貴重。面白いのは「睡眠の研究者にとっても『なぜ眠る必要があるのか』はよく分かっていない」ということ。た...続きを読むだ、「眠らないと身体に不調をきたす」「眠っている最中は脳で色々と活動が起きている」ことは分かっているようだ。何かしらの方法で脳・身体をメンテナンスしていることは間違いないという。特に、様々な動物が色々な工夫で睡眠時間を確保していることが興味深い。イルカは脳の半分ずつを眠らせて、泳ぎながら眠ることができるという。
 身近な「睡眠」だが、まだまだ分かっていないことが多く、神経科学の最先端研究分野なのだなぁ..。

●本書を読みながら気になった記述・コト
◆「睡眠は進化の過程でどうしても省くことのできなかった機能」
・野生動物は命をかけて眠る。キリンは立ちながら、鳥は飛びながら、イルカは泳ぎながら眠る。「バンドウイルカは、一度の睡眠では片側の大脳半球のみが眠る。つまり、交互に大脳半球が眠ることによって、どちらかの脳は覚醒した状態を保ったまま睡眠をとっている」
→脳という高度な情報処理機能を維持するためには絶対に必要なもの
・「睡眠は脳が積極的に生み出す状態であり、身体の、とくに脳のメンテナンスに必須の機能である」
・「睡眠をとらない状態が続くと、動物は感染症や多臓器不全で死亡する」


◆「睡眠の役割は謎が多いが、メンテナンス作業と情報の整理をする役割がある」
・脳では、老廃物の処理を血流だけでなく、脳脊髄液という液体が行っている。その処理はノンレム睡眠の最中に行われている、という研究結果がある
・眠らない時間が長時間続くと様々な不調が現れる。しかし、睡眠時間を確保することで、それらの不調は消える

◆レム睡眠時は、脳から身体への命令はインターフェースレベルで遮断される
・レム睡眠時の大脳皮質は覚醒時よりも強く活動していて、それらの状態では、脳を外界と遮断しておかなければ、身体の機能が暴走するのではないか

◆「浅い睡眠」として軽視されがちなレム睡眠を、身体は必ず必要とする
・連続的にレム睡眠の時間を遮断すると、次に寝るときにレム睡眠のとる時間が増える
・レム睡眠には独自の恒常性を保つメカニズムがあり、「ノンレム睡眠の隙間を埋める」以上の生理的な機能を持っている
・筆者の仮説では「ファイルシステム」の整理

◆夢を夢と判断できないのは、脳の一部分の働きが低下しているから
・「夢を見ているときに奇妙だと気づかないのは、前頭葉の前頭前野背側部という部分の機能が低下しているためである。この部分が十分に機能しないと、見ている現象に関して、反省するとか、「おかしいぞ」と疑問に思うことができなくなるのだ」

◆なぜ空腹だと眠れないのか
・空腹時は、覚醒物質であるオレキシンを作るニューロンは、活発に活動していると考えられる
・血統度が上がると、オレキシン作動性ニューロンの発火頻度が上がる
・野生動物にとって、空腹は感じ始めたらまず食物を探し始めなければならない。餓死してからでは遅い。そのため、空腹を感じる、身体の血糖度が下がると、食物を探すために動物は覚醒レベルを上げるようになっている
・ご飯を食べると眠くなるのも同じである。血統度が上がると、オレキシン作動性ニューロンの活動が低下する。一時的に覚醒レベルが下がるのである
・食事は就寝の4~5時間前くらいに摂るようにすると、よい眠りをとるコツになる

◆適切な睡眠時間は「あなたが日中に眠気を感じずに過ごせる」かで判断

◆「寝だめ」はできないが、睡眠負債の返済はできる

◆新生児は「覚醒」「睡眠」のリズムが確立されていない → 夜泣き

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Posted by ブクログ 2020年01月27日

神経科学の観点から、睡眠/覚醒時に脳の中で何が起きているのかを解説しています。数種類のホルモンがメインでコントロールしているが、どうやらそれだけではないということで今後もさらなる発見が見込まれるようです。
眠気と食欲がリンクしている、レム睡眠中は覚醒時並みに脳が活動しているなど、身近な割に知らなかっ...続きを読むたことがたくさん紹介されており、とてもおもしろかったです。
最後の「地球上で最も高度な構造物である脳が、メンテナンスを必要としないわけがない」という言葉が印象的でした。これからも脳を大事にしなければ。

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Posted by ブクログ 2019年05月14日

「睡眠」研究は、「脳(と身体)」の研究である。
不思議がたくさんあって興味深い。
「記憶」や「学習」にも深い関連があって、能力を発揮したいなら「睡眠」をおろそかにしてはいけないと納得。
質量ともに、より良き睡眠を求めるべし!

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Posted by ブクログ 2018年12月22日

睡眠について。なぜ眠るのかという問いに未だに答えは出せないが、睡眠が柔軟性はあれ絶対に必要なものであることや、睡眠によって脳がメンテナンスされたり記憶を整理したりする。ノンレム睡眠とレム睡眠は覚醒と睡眠ぐらい違うものであることやオレキシンといった物質について始めて知った。

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Posted by ブクログ 2018年11月13日

睡眠と覚醒のメカニズムや研究状況について、一般向けに噛み砕いて説明された本。
一般向けとはいえ内容は学術寄り。まだまだ未知の領域が多いからか、「なぜ眠るのか、なぜ目覚めるのか」に対する答えもはっきりとは書かれておらず仮説止まり。

教養として読むのには非常に良かったが、私の場合は購入の目的に合ってい...続きを読むなかった。
書店なら買う前に軽く目次をチェックした方が良い。

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Posted by ブクログ 2018年10月19日

不思議な睡眠。最新科学でその不思議な世界をかいま見せてくれます。まだまだ分からないことが多いけど、日に日に新しい知見が得られているようです。睡眠と覚醒。それはシーソーのよう。片方が重くなって発現する。レム睡眠と覚醒が脳の活動状況では同じよう。対極に非レム睡眠があるという。いろいろな仕組みが分かってき...続きを読むたが、でも「なぜ眠むるのか」はいまだ分からない。

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Posted by ブクログ 2018年01月13日

睡眠は時間も食うし無防備になるし明らかに不利なのに、なぜ動物は眠らないですむように進化しなかったのか?
それは睡眠が欠かせない重要な役割を担っているから。
睡眠は記憶の固定に深く関わっており、眠ると新しい記憶が定着する。とくに手続き記憶(技巧や運動技能)に睡眠が重要。
ノンレム睡眠は脳の急速と老廃物...続きを読むの洗浄、レム睡眠は入出力はカットされた状態で脳は活発に活動。体は動かないが夢を見る。夢の特徴は論理的判断はできなくなっているが感情と運動が関わること。
レム睡眠は単なる浅い眠りではなくノンレム睡眠とは異なる役割を担っているらしい。通常はレム睡眠は睡眠時間の1/4だがレム睡眠だけ邪魔すると入眠後すぐレム睡眠に入るようになる。
モノアミン(覚醒)・コリン(レム睡眠)の脳内でのブロードキャストにより覚醒・レム睡眠・ノンレム睡眠の3状態が引き起こされる。覚醒はモノアミンもコリンも活動、レム睡眠はコリンのみ活動、ノンレム睡眠では双方抑制。
覚醒とオレキシンとナルコレプシーは関係している。
オレキシンは覚醒と摂食に関係する。

筆者の仮説: ノンレム睡眠はシナプス結合の正則化(よけいな結合を弱める)っぽいことをやっており、レム睡眠は記憶の重み付けと整理をし取り出しやすくしている。
結局なんで眠らないといけないのかはまだよくわかっていないが眠らないと死ぬ。

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Posted by ブクログ 2021年06月21日

いやぁ、安易に手を出してしまい、結果難しすぎた。

今どきの良い睡眠をとることを目的にした本ではなく、ガチンコで睡眠を研究し分析した内容だった。

言えるのは、人間の脳の構造は複雑で、本体(人格?)より良くできており、体のことを一番わかっている。だから、馬鹿な本体が勝手に摂理に反して睡眠を怠ったり不...続きを読む摂生な習慣をとるのは馬鹿な話でありおこがましいということがよくわかった。

よくできてるのだから、その品質を最大限に活かすことができるように生活したいと思う。

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Posted by ブクログ 2020年06月18日

人はなぜ眠るのかを科学的に検証し結果と考察がまとめられている本。生きるために睡眠は必要なのか。レム睡眠とは何か。夢とは何か。寝だめはできるのか。
ニューロンの仕組みから詳細に書かれており、専門的で難解な内容なので読むのに気合が必要。

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Posted by ブクログ 2020年04月14日

解明されてない部分も多いけど、睡眠を科学的に説明してみましたっていう話。

『睡眠は死からの負債である。睡眠は生命を維持するため死から借りるものである。』ショーペン・ハウエル

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Posted by ブクログ 2020年03月28日

 睡眠は、まだまだ分かっていないことが多い。

 このように覚醒は、食物などの報酬を探索する行動や、恐怖や不安などの情動に深く関係している。つまり「食っていくため」、そして「食われないため」に、覚醒が必要なのだ。
 逆に満腹で、しかも安全な状態であれば、脳や身体を休めるために睡眠をとるチャンスである...続きを読む。睡眠は、安全と適切な温度が確保された環境で行われる。睡眠をとるために適した時間は動物の生活環境によって異なるため、概日リズムによっても制御されている。つまり、昼行性の動物では昼間に摂食行動を行い、夜間に休息期が多くなり、夜行性の動物では逆に夜間に主に摂食行動を行い、昼間に睡眠が多くなる。

 …ニューロン(神経細胞)は情報処理素子である。樹状突起という部分でさまざまな入力を受けて、軸索という部分でほかのニューロンに出力している。樹状突起が他のニューロンの軸索から情報を受ける部分はシナプスと呼ばれる。軸索の末端からは神経伝達物質という化学物質が分泌され、他のニューロンの樹状突起にある受容体という分子に結合することによってその神経を興奮させたり、抑制したりするわけだ。1つのニューロンは数万ものシナプスを介して情報を受けている。

 まずは食事である。オレキシン作動性ニューロンは血糖値の影響を受けることは前に説明した。あまりに空腹になると、オレキシン作動性ニューロンの活動が高まり、眠りにくくなってしまう。かといって、寝る前に食べる習慣がついてしまうと、「食餌同期性リズム」が発動するようになり、その時間の覚醒レベルが上がってかえって眠れなくなる。そこで、食事は適切な量を、就寝の4~5時間前くらいに摂るようにすることが、より眠りをとるためのコツになる。
 …
 実は、もともと体温、とくに脳を含めた深部の体温と睡眠には強い関係がある。睡眠に入るとき、深部体温は少し下がった状態になっているのだ。ヒトが眠りにつく前、一時的に手足の温度が上がるが、これは手や足の血管を拡張させて、体温を外に放散させることによって深部体温を下げているのだ。こうして脳の温度が少し下がることによって睡眠が開始するのである。…
 逆に体温があまり高い状態だと、入眠しにくいこともわかっている。つまり眠る直前にあまり熱いお風呂に入るのは避けたほうがよいかもしれない、ということだ。しかし、手足が冷えていると、血管が収縮してしまい、深部体温の放散が難しくなる。あまり体温を上げず、しかし、暖かくして眠ることが大切だ。
 …
 眠気を払いたいときは、体温の話を逆に考えて、手足を冷やすとよい。カフェインを含むお茶やコーヒーなども効果があるが、早く眠気を解消したいときはホットで飲むほうが望ましい。アイスコーヒーなどは、消化管粘膜の血管が冷たさで収縮してしまうため吸収が遅れるからだ。

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Posted by ブクログ 2021年08月08日

 睡眠は、まだまだ分かっていないことが多い。

 このように覚醒は、食物などの報酬を探索する行動や、恐怖や不安などの情動に深く関係している。つまり「食っていくため」、そして「食われないため」に、覚醒が必要なのだ。
 逆に満腹で、しかも安全な状態であれば、脳や身体を休めるために睡眠をとるチャンスである...続きを読む。睡眠は、安全と適切な温度が確保された環境で行われる。睡眠をとるために適した時間は動物の生活環境によって異なるため、概日リズムによっても制御されている。つまり、昼行性の動物では昼間に摂食行動を行い、夜間に休息期が多くなり、夜行性の動物では逆に夜間に主に摂食行動を行い、昼間に睡眠が多くなる。

 …ニューロン(神経細胞)は情報処理素子である。樹状突起という部分でさまざまな入力を受けて、軸索という部分でほかのニューロンに出力している。樹状突起が他のニューロンの軸索から情報を受ける部分はシナプスと呼ばれる。軸索の末端からは神経伝達物質という化学物質が分泌され、他のニューロンの樹状突起にある受容体という分子に結合することによってその神経を興奮させたり、抑制したりするわけだ。1つのニューロンは数万ものシナプスを介して情報を受けている。

 まずは食事である。オレキシン作動性ニューロンは血糖値の影響を受けることは前に説明した。あまりに空腹になると、オレキシン作動性ニューロンの活動が高まり、眠りにくくなってしまう。かといって、寝る前に食べる習慣がついてしまうと、「食餌同期性リズム」が発動するようになり、その時間の覚醒レベルが上がってかえって眠れなくなる。そこで、食事は適切な量を、就寝の4〜5時間前くらいに摂るようにすることが、より眠りをとるためのコツになる。
 …
 実は、もともと体温、とくに脳を含めた深部の体温と睡眠には強い関係がある。睡眠に入るとき、深部体温は少し下がった状態になっているのだ。ヒトが眠りにつく前、一時的に手足の温度が上がるが、これは手や足の血管を拡張させて、体温を外に放散させることによって深部体温を下げているのだ。こうして脳の温度が少し下がることによって睡眠が開始するのである。…
 逆に体温があまり高い状態だと、入眠しにくいこともわかっている。つまり眠る直前にあまり熱いお風呂に入るのは避けたほうがよいかもしれない、ということだ。しかし、手足が冷えていると、血管が収縮してしまい、深部体温の放散が難しくなる。あまり体温を上げず、しかし、暖かくして眠ることが大切だ。
 …
 眠気を払いたいときは、体温の話を逆に考えて、手足を冷やすとよい。カフェインを含むお茶やコーヒーなども効果があるが、早く眠気を解消したいときはホットで飲むほうが望ましい。アイスコーヒーなどは、消化管粘膜の血管が冷たさで収縮してしまうため吸収が遅れるからだ。

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Posted by ブクログ 2019年03月05日

もう少し優しい本かと思ったが、専門用語が飛び交う難しい本だった。
睡眠は生きているものすべてに必要なもの。
脳をアップデートしている。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年01月16日

これまで、睡眠に対して、その必要性はある程度認識しつつも、出来ることなら減らしたい無駄な時間という印象を抱いていた。本書では、睡眠中に脳の内部で行われていることを通してその重要性を説いてくれた。
生物とはそもそもの状態が睡眠であり、必要な時だけ覚醒しているという考えには驚かされた。
途中から脳の構造...続きを読むや化学物質に関する専門用語が多く出てきて、素人の自分には読み進めるのが大変だったが、睡眠という身近ながらも良く知らない現象について勉強することが出来て良かった。

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