あらすじ
今井健人は息を呑む。入学式を終えて教室に入った健人が教室で見つけたのは、小学校で少しの間だけクラスメイトだった、そして健人がいじめてしまっていた少女、明日葉待夢だった。忘れられない苦い思い出に直面する健人だが、当時からちょっと不思議な――だから浮いてしまっていた待夢と、仲良くなっていく健人。だが、彼女に対する罪悪感は募っていく。その気持ちを抱えたまま、待夢と過ごす日々は甘く、でもほろ苦くて――。
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巧い
ジャンルにも拠るけど、わかつき先生の作品は基本的に作りがしっかりしてて話が上手いし読み易い。
読み終えてストーリーを総括すれば、ありふれた創作物なのは解るが、過去実際に起こった事件や事故との組み合わせをパズルの様に絡めてるので頭の中に場面が浮かび易い。
Posted by ブクログ
主人公の今井健人は高校の入学式が終わり教室に入ると、小学校時代に2ヶ月だけクラスメイトだった明日葉待夢がいることに気がつきます。健人はその小学校時代にクラスから浮いた存在だった待夢をいじめていました。しかし、待夢は健人のことを覚えていなくて、謎の記憶障害に悩まされていました。次第に仲良くなっていく健人と待夢ですが、健人は罪悪感から謝りたいと思いながら、なかなか謝ることができません。過去にいじめていたことを思い出されると、待夢との関係が終わってしまうから。過去の大きな事故がきっかけとなった秘密が、二人を結びつけます。
健人と待夢のイチャイチャ描写は恥ずかしくなりますが、軽く、楽しく読めます。