あらすじ
一見、何の問題もないように見える「よい子」こそ要注意! じつは、素直で親のいうことをよく聞く「よい子」ほど、心の問題を抱えがちです。しかし、10歳までに「悩みのもと」に気づくことができれば、軌道修正はさほどむずかしくないのです。10歳までの子育てで「すべきこと」ことは? そして「してはいけないこと」は? 多くの「悩めるよい子」を見てきた精神科医による「お母さんのための処方箋」。
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Posted by ブクログ
この本個人的に結構ヒットだった。こうするとこの能力が育つからこれをしましょうという話で持ちきりの現代は、こんな問題が先に出ることがあるので現状でこれらの問題点がないか注視しましょう、そして見つけたら対処しましょう、という話の仕方は割と珍しいような。
親の手から離れ始めた時に表れる問題は、いきなり生まれたものなのか?答えはNo。
4-10歳くらいまでの学童期にその因子的なものは生まれてるという話。
具体例があるのでわかりやすいが読むのは少し苦しくなる。熱心で孤独で相談相手のいない真面目な主婦がそんな子供を作り上げてしまいがちというのは納得。
以下メモとしての目次。
①10歳までの体験が人生を決める
10歳までの悩みからは立ち直りやすい
②「よい子」は思春期に悩み始める
③「よい子」のどこが、なぜ問題?
自分の主張がなさ過ぎる子、自分で選べない子
どこか不安や緊張の強い子
規則や役割にこだわる子
周囲の期待に応え過ぎた子、評価され過ぎた子
わかりやすい子、わかりにくい子
④「悩めるよい子」を育てるかかわり方
子どもの行動を規制し、過剰にコントロールする
不安・緊張・抑うつを抱えているとわかる
子どもの気持ちを決めつけたり、期待や願望を押しつける
子どもの関心やかかわりが薄い
子どもを「独立した存在」として受け入れる
⑤10歳までの「遊び」と「習い事」で子どもを伸ばす