【感想・ネタバレ】自然魔術のレビュー

あらすじ

イタリア・ルネサンス後期に活躍した自然探求者・技術者の著作。古代ローマの学者プリニウスの『博物誌』と並び称される。動植物の生成、磁石、女性美、蒸留、芳香、火薬、料理、狩猟、光学など、見聞と著者自身による実験観察をもとにした知識の万華鏡。黒魔術と言われる錬金術についても否定的に言及している。本書は博物誌としての歴史的意義とルネサンスから近代への思想的転換期を現している書物の抄訳。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

なかなかこれを全部読むのは難しいよね
読めないわけじゃなくて、これを読む時間で違うものを読みたくなる
ルネサンスってもこんな世界観だったのか、と興味は満たされる

0
2019年05月31日

Posted by ブクログ

 世の中の事象について様々な文献と経験、実験からその理由を解き明かした集大成であり、科学が宗教、哲学から独立する、まさにその時を垣間見ることができる。乾湿、冷熱、男女といったところに理由を求めているものの、経験と実験を重視し、”神がそう定めた”、”そのように定められている”というだけの結論にはならないよう書かれている。生物が泥の中から自然に発生することを肯定する一方で蒸留や製鉄などは比較的正しい記述となっている。中でも磁石とレンズは現代においても十分に通じる内容となっており、そのあたりからも科学が生まれようとしていることが見て取れる。

0
2017年06月30日

「雑学・エンタメ」ランキング