あらすじ
年間3万人を超える自殺者。その10~20倍は未遂者がいる。「自殺してしまいたい」と「苦しみを止めてほしい。生きていきたい」という気持ちの間で激しく揺れ動く人たち。自分の周りに、もしそんな人がいるとしたら何が出来るだろうか。絶望の淵にいる人たちの叫びを受け止め、何とか生の側に引き戻すには? 自殺心理の第一人者が25年余にわたって取り組んできた衝撃的な未遂の実態を明かし、立ち直るための精神療法を紹介。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自殺とは自由意思に基づいて選び取った死ではなく、心理的視野狭窄の状態で強制された死だ…っていう意見がすごく衝撃的だった。そんな風に考えたことがあまり無かったので。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
私を助けてください!年間3万人を超える自殺者。
その10~20倍は未遂者がいる。
自殺心理の第一人者が25年あまりにわたって取り組んできた衝撃的な未遂の実態を明かし、立ち直るための精神療法を紹介する。
[ 目次 ]
第1章 私が出会った未遂者たち
第2章 自殺未遂の実態
第3章 浮き彫りになる家族の病理
第4章 死の後に起こること
第5章 精神科医に何ができるか
第6章 「死にたい」が「生きたい」に変わるとき
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
「死にたい」と「生きたい」は常に揺れ動いている。自殺の危険が高い人の心理とは、絶望的なまでの孤立感、無価値感、極度の怒り、窮状がいつまでも続くという確信など。自殺の危険が高い子供の後ろには、自殺の危険が高い親がいることも。逆も真。残された人の悲しみ。人生の中で度々精神的に重要な人から見捨てられた経験を持つものは、安定した人間関係を築けないことが。
Posted by ブクログ
年間3万人を超える自殺者。その10~20倍は未遂者がいる。しかし「死にたい」という気持ちが100%固まっている人はほとんどいない。彼らは最後まで「死にたい」と「生きたい」という気持ちの間を揺れ動いているという。
この本では、自殺までに追い込まれていく人の心理を解き明かしている。また「自殺しかない」という考えにとらわれているのは自分だけではないと説き、立ち直った数々の例も挙げている。自殺を考える人に読んでもらいたい……という思いからだ。そして、自殺に及ぶ前の段階で、どのような手立てを取ったらよいかも書かれ、自殺を考える家族や愛する人にどのように接したらよいかもアドバイスしている。
Posted by ブクログ
なんでこんな本が家にあるんだろう・・・。確かに病んでた時期もあったけど。
そうだ!思い出した!!・・・大学の授業で、教科書として購入したんだ。
自殺は、自分を殺すということだけにとどまらない。自殺、あるいは自殺未遂であっても。「自分が死んでもだれも悲しまない」そんな風に言う人がいるかもしれない。悲しまないかどうかはわからないが、周りにかなりの衝撃を与えることは確実だ。悲しみだけでなく、驚き、ショック、怒り、寂しさなどさまざまな負の感情が沸き起こるだろう。自殺は、当事者だけでなく、家族、友達、恋人、同僚など様々な人に悪影響を及ぼす。
自殺という行為に至る前に、精神科を受診する勇気をもちたい。また、周りにそのような人がいれば、少しでも支えになってあげられる人になりたい。そう思った。
Posted by ブクログ
自殺未遂者及び既遂者が
死にたいという気持ちと
同じかそれ以上に
生きたいという気持ちを
抱いている、
ということを改めて
知ることができた一冊です。
筆者が一貫して、
自殺を良しとしない姿勢は
好感がもてました。
Posted by ブクログ
同じ文章の繰り返しが多い。
大切なメッセージを繰り返し書くのはわかるんだけど、違う言葉を使うとか、もう少し整理してほしかった。
もしかすると余裕が無い人でも見落とさないようにということかもしれないけれど。
姿勢は誠実。
当事者が読んでも有益だろうけれど、むしろ自分とは関係のないことだと思っている人に読ませたい。