【感想・ネタバレ】哲学塾の風景 哲学書を読み解くのレビュー

あらすじ

カントにニーチェ、キルケゴール、そしてサルトル。哲学書は我流で読んでも、じつは何もわからない。必要なのは正確に読み解く技術。"闘う哲学者"が主宰する「哲学塾」では、読みながら考え、考えつつ読む、〈哲学の作法〉が伝授される。手加減なき師匠の厳しくも愛に満ちた授業風景を完全再現。万人に開かれた哲学への道がここにある!

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Posted by ブクログ

哲学書はおおよそこういうことが書いてあるという理解ではダメで、これ以上読み込めないというところまでいかないといけない。
ただ一つの真理がありそれを言語化できると信じる者が哲学者である。
ロックはあらゆる物事は経験により得られるとするウルトラ経験論者である。経験により得ることすら生得的ではないとする。
カントは神や不滅の魂に関する判断を認識から排除した。カントについて考えるのではなく、カントと共に考える。素朴な疑問を徹底して考えることは、教えられるものではなく体質のようなものだ。
ベルクソンは誰しも実在を見る目を備えながら、社会、能率、利益によってかき消されるとする。安直な図式に従った方が社会はうまく回るからである。
ニーチェは超人以外全て死ぬべきであり、女は超人の足を引っ張る誘惑車に過ぎないとする。ニーチェの思想をそのまま本にすれば間違いなく発禁処分になる危険思想である。正義の名の下に復讐するものは、膨大な原因を極めて矮小なものに限定する。これは狂気である。

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2022年01月16日

Posted by ブクログ

理工系にとっては、こういうふうに相手の知性にヤスリを掛けて鍛えるようなゼミのやり方は違和感がある。ロジックがおかしいとかデータが不備だとかいう指導はあっても、物の考え方について「それは違う」とか「何言ってるんだ」というニュアンスのソクラテス・メソッドは使わない。
人文系の学者は、「お前の理解のやり方より、俺のほうが優れている」ということでマウンティングすることが商売だ、ということかも。

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2018年10月20日

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