あらすじ
宇宙誕生は一三七億年前。地球発生は四六億年前。三八億年前の原始の海に、化学進化で生物の原料・アミノ酸ができ、最初の生命体(プロトビオント)が誕生した。真核生物、多細胞生物を経て、五億五〇〇〇万年前、カンブリアの大爆発。しかし、奇妙な生物の多数は絶滅。何が起こったのか? その後の進化とは? 多様な生物が生きる地球の壮大な生命のドラマを読み解く。
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Posted by ブクログ
外観は似ているが、遺伝子レベルでは異なる種と判断される動物や植物が、いまこの世界にも多数報告されているという。
環境の孤立化や突然変異による、所謂”進化”は過去の現象ではなく、いまもどこかで起こり続けている。進化のケーススタディとして、われわれヒトが紹介されている。霊長類の多種多様な分化を説明されたのちに、進化樹のなかに位置づけられると、ヒトに至る進化の過程を辿るようで、生命のダイナミズムを感じた。
大部の著作で、冗長と感じる話題もあるが、最新の成果も取り入れて、最終的には進化とは何かを感じられるよううまく構成されている。